久々の歌舞伎座 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

三年前の夏に体験した怪我とか、コロナとかで、ずっと我慢していた。

ようやく感染者も減ったので、「そろそろいいかな」で購入したチケット・・・。

なのにオミクロン株で近頃は、感染者が急増。ちよっと怖い感じがしたけれど、感染予防バッチリで母を連れて歌舞伎座に。

何か、理解していてもすぐに忘れてしまう母。危ない都会に連れ出すのが不安でしたが、

苦しいからとすぐにマスクから鼻を出す母なのですが、こまめに観察。鼻が出ていたら即座「鼻を隠して」と注意する私。「苦しい」という母に「苦しくても隠さないとダメ!そんな事で死なないから隠しなさい!」と注意。

姑が乗り移ったとか、最近、ガミガミ言っている私に対して母は言う。いやいや、姑じゃなくてもできていないのだからガミガミ言います。

特に、コロナは命に関わる事ですし、母が感染しても、私が感染しても仕事に影響してしまいます。

私が医療従事者で、常日頃からすごっく注意し神経を使っている事をぜんぜん理解していない!まあ、認知症に軽く足を突っ込んでいるのだから仕方がない。

 

しかし、井の頭線から銀座線は非常に乗り換えが便利でしたが、今や遠い・・・。井の頭線が孤立しているとは聞いていたが、本当に渋谷の離れ小島である。井の頭線も他の路線に乗り換えやすいように転居して欲しい。

渋谷に来たのも二年半ぶりですから、ぜんぜんお上りさんでした。東京にいながら田舎者です。

 

幕間のお弁当を楽しみにしていましたが、場内の飲食は禁止のようで・・・。入場前に木挽町広場で軽く昼食をいただきました。

歌舞伎そば♪なかなか美味しかったですが。。。立ち食いそばレベルの飲食店なのに、食事が出るのが遅かったです。

開演30分前だったのでイライラ。ついでに母が食べるのが遅くてイライラ。

もう七日が過ぎて松の内もお終いと言われていますが、会場はまだまだお正月でした。

そういえば、街では振袖姿のお嬢さんといっぱいすれ違いました。そうそう、今日は成人式の式典があちらこちらであったのですね。

昨年はコロナの影響で成人式もなかったところがあって、寂しい感じでしたが、

今年は晴れやかな新成人がウキウキしていましたね。

本日のお目当ては、中村獅童丈のご子息の初お目見えである「花見踊り」♪

しかし、最初の一条大蔵卿も見ごたえがありました。

そうそう、お父上の先代勘三郎丈もお得意とした役。勘九郎丈は熱演で、まるでお父上を拝見しているようでした。

弟さんの七之助丈もとっても美しい女形に成長され、ワクワクしてしまいました。

歌舞伎は伝統芸能。父に似るという事はキーポイントなのでしょう。

次の花見踊りでも、すっきりした橋之助丈を拝見して

最近、マスコミを賑わせてオイリーな締まらない姿をさらしているのに

さすがに舞台人だな。。。

いやいや、よくよく考えたら、橋之助丈はご子息で、マスコミを賑わせているのはお父上の名前を襲名した芝翫丈であった。

いやいや、お父君にそっくりなのに吃驚でした。弟様は母上に似ていますね。

そして、本日のお目当ての幼子。

お父様そっくり!いやいや、我が子のように感動して涙がでてしまいました。

大勢のお客様を前に堂々とされていました。

 

そうそう、いつもと違って舞台に近い位置が座席だったので、幕内の話し声が良く聞こえていました。

小さな子が

「お願いします」と長唄さんにご挨拶をしているのが聞こえました。

芸は礼儀から始まる。

きちっとご挨拶のできる子供。。。今時は少ない。

本来の日本人は礼儀正しいのが当たり前だったのですが、いまじゃ、こういった伝統を背負った子どもの中にしか残っていないのかもと思っちゃいますね。

これからの成長が楽しみ♪