高麗という国 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

 

韓流時代劇を観ながら、隣国半島の歴史を勉強する。
世界地図で見ると、大陸から突き出た小さな小さな半島。
グローバルに見れば、半島も近くに浮かぶ大き目な島も「中国」と思われがち。西洋映画を観ると、チャイナとジャパンニーズ。何気に分けてはいるけれど、チャイナの香りがムンムン。コウリア・・・西洋映画で彼らが登場する映画を観た事がないのでどういう感じか分からないけれど。きっと隣国の方々の目には同じような印象を受けているんじゃないかなぁと想像する。
本当は全然違う民族だし、全然違う文化や歴史を持つ三国だけれど、世界地図的に考えれば、知らない人は別に一緒なんだろうな。

例えば、ヨーロッパには色々な国があるけれど、何気にどこの国も一緒こたにとらえているところがあるし、アフリカだって、あんなに大きな大陸にいくつもの国があるのに、アフリカ人で捉えている気がする。

北部の民族や文化、歴史。南部の民族や文化や歴史。とうぜん違うと思う。しかし、アフリカ人というと、何気に上半身裸の黒人。腰巻一つで槍を持ってライオンや猛獣を追いかけて狩りをしているイメージがある。

 

半島。うーんと幼かった時は大陸の一部の地域と思っていた。いつの頃かあそこが一つの国という認識を持ったけれど。

日本は小さな国で、様々な権力の移動はあったけれど日本は日本だ。アイヌや琉球といった国々はと質問されると痛いかな。でも、基本的に日本は昔から日本だった。

半島は、今も二つの国に分裂しているけれど、もともとは半島全体が一つの国だった時代もあれば、あれが三つも四つも分かれていた時代がある。考えたら複雑な国である。
また、日本と違って、大陸に隣接しているので、その歴史が半島のものなのか、大陸のものなのか微妙なところがある。

例えば渤海。半島の一部。中国やロシアの一部をも征服して建国。この国はどこの国に属する歴史なのかよく分からない。

建国した大祚栄は靺鞨という中国東北部に存在する国の出身者。が、高句麗に属していた人。韓流ドラマで彼の建国物語のドラマがあるけれど、実際のところ、彼が高句麗再建を狙って建国したのか、靺鞨の民として建国したのか不明。建国した場所的にも微妙。よって前者なら半島の歴史であろうし、後者なら大陸の歴史であろう。

則天武后という美しくも頭脳明晰でカリスマ性のある唐の女帝によって、半島にあった高句麗・新羅・百済という三国は滅ぼされた。厳密にいうと新羅という国が唐の傀儡となって虎の威を借りて何とか生き残った形になるんですかね。。。

その以前から三国統一が考えられていたようですが、どこの国が統一するか・・・ですよね。今でも二国統一が夢のスローガンのようですが問題色々のようですよね。

 

 

さて、、、相変わらずの長文。いよいよ、本題です。

平安時代・・・。そうそう、安倍晴明を主人公として書かれた『陰陽師』に晴明の友人として出てくる、雅楽士の源博雅が生まれた年に隣国では高麗が建国された。そう思うと昔々の話なんですね。
日本が足利義満によって南北朝統一した時代まで高麗は続いた。

そう思うと、隣国はある意味安定の一つの王朝が続き、日本はやれ藤原だ。平家だ源氏だ。北条だ足利だ。と激動の時代だったんですね。

向こうのドラマを観ていて、

次に控える李氏が築いた朝鮮王朝の時代よりも、王氏が納めていた高麗王朝の方が華やかな時代に感じる。

やっぱり宗教が大きく影響しているような感じがする。

朝鮮王朝は儒教に基づいた国造りをして、仏教などの他宗教を弾圧した。が、高麗は仏教が国の宗教だった。もちろん儒教も大きく影響していたのだと思いますが、シルクロードを通ずる宗教を国の宗教にしていたことが栄華の源だったかも知れない。何故なら、宗教を介して、シルクロードを通って、その近隣の文化の流通があるわけでしょ。

もし、高麗という国が仏教を弾圧していたら、もしかして日本の文化の一部(半島経由のもの)が無かったかもですね。

 

紹介のDVDは、

高麗四代目の王様。光宗が主人公。

二代目から彼に至るまで、王位は初代のワンゴン(太祖)の子供たち。

まあ、父は一緒でも母が違ったりする。三代目と主人公は同腹の兄弟である。

さて、この物語では滅亡した渤海の王女様と熱烈な恋愛劇。なんですが・・・。

実際に、渤海の王女様は側室におりますが、このような青春ドラマがあったかは不明。

史実では、

このドラマでは悪女として登場している本妻。彼女は腹違いの妹。彼女との間で跡取りを設けている。

彼女の弟は王旭。このドラマの敵役である。

結局、この人の子どもが六代目の王となる。そして、彼の娘の一人が千秋太后というドラマの主人公になる人だ。千秋太后という人は光宗と皇后との間に生まれた景宗の第三皇后になる。

フムフム・・・。いとこ同士の結婚?!

異母兄妹で結婚し、その妻の弟の子どもと結婚。どんだけ血が濃いのだろうか。

まあ、この時代。日本でも同族結婚はよくある事でしたが。。。

この光宗の側室。渤海の王女ともう一人は異母兄の娘。

二代目の王の娘。二代目の王の妻は中国から帰化人だったために即位において苦労が多かったとか。「僕の味方になって(^^♪」と娘を異母弟に嫁がせた。

そういった経緯を見ると、この光宗という人は周囲に影響力絶大な人だったのかなぁと思われる。

けれど、光宗の子どもの景宗以降は、

このドラマの宿敵である、王旭の血統で王家は主流になっていく。

根本を考えると、王旭のお母さんである神静王后の一人勝ちかなと・・・。

光宗を扱ったドラマは色々ありますが、私はこのドラマが一番好きです。