本日は夜勤明けでした。
毎年楽しみである、藤舎流の演奏家の先生方の演奏会。
シフト希望の際に、当日が夜勤になったら大変なので、夜勤明けかお休みを下さいと希望しました。
いやいや、日勤もいいのですが、夜勤明けよりも、ボロボロに疲れての演奏会は嫌だなぁと思ったからです。
ちょっとアクシデントに見舞われた夜勤でしんどかったですが、いやいや、日勤後よりぜんぜん良いです♪
熱く素晴らしい六曲を拝聴して参りましたよ。
例年は日本橋劇場が会場だったのですが、今年は紀尾井ホールが会場でした。
日本橋劇場よりキャパが狭いホール。
例年、ネットで知り合った知人にチケットを買っていただいていたのですが、もしかして、チケットを買っていただいても、定員オーバーでロビーにて中継を見てなんていう結末になったら・・・。と思い今年は声を掛ける事ができませんでした。
人気の演奏会。狭い紀尾井ホールは・・・。来年は、もっと広い会場でお願いしたい。
『桜狩』
<唄>
杵屋 勝四郎・杵屋 巳津也・杵屋 佐喜
<三味線>
今藤 美治郎・今藤 政十郎・柏 要二郎
<笛>
藤舎 正生
<小鼓>
藤舎 華鳳・藤舎 呂凰
<大鼓>
藤舎 呂秀
<太鼓>
藤舎 成光
大好きな一曲。のどかであたたかな曲です。一番好きなところは太鼓の辻内。でも、今日は若い演奏家の方だけあって硬かったかもです。
これをのびやかに風景を感じさせるように打つって難しいよね。
でも、全体的に春らしいワクワクな気持ちが通じて楽しかったです。
『鞍馬山』
<唄>
松永 忠次郎・今藤 政之祐・杵屋 喜太郎
<三味線>
松永 忠一郎・今藤 龍市郎・(上)今藤 長龍郎
<笛>
藤舎 推峰
<小鼓>
藤舎 清鷹・藤舎 成光
<大鼓>
藤舎 呂裕
<太鼓>
藤舎 悦芳
回りが大きい方ばかりなせいか、大皮の呂裕氏がすごっく痩せた印象が・・・。
ダイエットされたのでしょうか。ちょっと心配になりましたが、力強い演奏で安心しました。
全体的にとてもまとまっていた演奏に思います。
上段とお囃子ととてもマッチしていた感じです。
『土蜘蛛(上)』
<唄>
杵屋 利光・今藤 龍之右・杵屋 利次郎
<三味線>
杵屋 五三郎・今藤 政十郎・柏 要二郎
<笛>
藤舎 推峰
<小鼓>
藤舎 清成・藤舎 悦芳
<大鼓>
藤舎 円秀
<太鼓>
藤舎 清之
以前、師事していた三味線の師匠の演奏。師匠の透明感あって穢れのない音締が大好きである。
乾燥の季節ですから、小鼓という楽器のコンディションは難しいですね。
でも、ちょっと気になりました。
『土蜘蛛(下)』
<唄>
杵屋 直吉・松永 忠次郎・杵屋 喜太郎
<三味線>
稀音家 祐介・杵屋 弥宏次・稀音家 一郎
<笛>
中川 義男
<小鼓>
藤舎 呂船・藤舎 呂英
<大鼓>
中村 寿慶
<太鼓>
藤舎 呂雪
『土蜘蛛』は上中下の三部構成。ただ、“中”のお囃子はないらしい。
直吉氏の唄はこの曲想にぴったりという感じ。ただ、心地いい唄でなく説得力があった。
お家元の演奏はとても迫力があって素晴らしかった。
こういった変化物は、これくらいパワフルに気合を込めないと説得力がないよなぁ。
師匠の太鼓もとても勉強になりました。師匠ははんなりしたイメージがとても強いのですが、こういった曲を演奏される際、時々、青い炎を感じる事があります。
『五大力』
<唄>
杵屋 巳津也・杵屋 利次郎
<三味線>
今藤 長龍郎・今藤 龍市郎
<笛>
中川 義男
中川先生のお笛は乙女心をざっくりえぐってくれる感動を呼ぶ。
今日も、ざっくりやられちゃいました。
『紀州道成寺』
<唄>
今藤 政貴・今藤 政之祐・今藤 龍之右・杵屋 佐喜
<三味線>
杵屋 栄八郎・松永 忠一郎・柏 要二郎・稀音家 一郎
<笛>
藤舎 理生
<小鼓>
藤舎 千穂・藤舎 花帆・藤舎 夏実
<大鼓>
藤舎 朱音
<太鼓>
藤舎 清穂
藤舎流女流の演奏家の先生方の演奏。お世話になっている先生方ばかりご出演。みんなみんなを応援いたしました。
千穂氏の乱拍子は素晴らしかった。女流の演奏家の方で一番の目標の演奏家さん。勉強させていただきました。銀河鉄道999のメーテルに似ているなぁと改めて。
様々なおさらい会でお世話になっている朱音先生の大皮は気合抜群で素晴らしかった。
こういう大曲にぴったりの大皮だと思う。
理生先生の能管は芯のある音で気分がよい。竹笛は心地よく。今日もよい笛の音色を拝聴できた。
栄八郎氏の三味線は、本日の奏者の中でも、抜群な華やかさがあって素晴らしい。
今年も、多々勉強させていただいた演奏会でした。
会場で、お姿を拝見してご挨拶できなかった方々が多数いらっしゃいました。
夜勤明けでボーとしておりまして、ついつい機会を逸してしまいました。どうぞ許されて下さいませ。