浴衣浚いに行く | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

事情があって三月から長唄と三味線のお稽古を休んでいます。

まあ、とにかく公私ともども忙しすぎて・・・。

また、若くもないので無理がきかない体質に。

本当は、今日、この舞台にのっているはずなのですが・・・。

ギブアップ!!!

さてさて、いつ復帰できるでしょうね。


茅場町。水天宮から目と鼻の先という事に気が付いた。本日、ちょいと水天宮に用事があったので・・・

そちらから会場に駆け付けた。

十五番あって、お囃子はたった五曲しか入らないのですね。

何でだろう?いつも思う。びっちり扱使ったほうがお囃子さんも嬉しかろうに・・・。


最後から二番目の立三味線の方は超上手で大好きな方。その方が観たくて伺った。

プログラムで終演四時となっていたのに、進行表を見たら六時近くだった。ちょっとちょっと。。。

わたしゃ、一昨日が夜勤で、昨日が明けで、ついでにお稽古だったから、ろくすっぽ楽器に障れていないのに・・・。下手すると今日練習できないじゃん!


本日のお囃子。私の芸兄。つまり名取式で男蝶をされた方が賛助出演されていた。

彼の小鼓は師匠から聞いたところ“さわポン”らしい。さすが、証券会館の狭い舞台。目の前が照明という悪条件でも、ちょいとペロペロでよい感じの小鼓の音色でした。

我が流派の若手の演奏家さんで、いつもお世話になっている女流の演奏家さんの御主人なのですが・・・。すみません・・・。あまり応援した事がありませんでした。が、今日はじっくり拝聴゜&拝見いたしました。

いやいや、藤舎流という演奏で素敵でした。

受けの人間国宝様は別格なのですが、彼以外はぜんぜんまだまだだなぁ。

何か、手が細かくなると「皆、私になるのです」。つまりこけるのです。

そういうのが嫌いなお家元のお弟子さんである。素敵だ♪

藤舎の会だと他の方々に目が行ってしまうので、本日初めて「素敵」とおもいました。・・・すみません・・・

本日は芸兄の芸を堪能でぎ、満足満足。改めて上手いなぁと思いました。


『安宅の松』から拝聴したのですが、

子どもの頃から憧れていた、今じゃ人間国宝だよ♪のアイドル様。期待をしていたのですが、

楽器の調子が今一つでした。技術的には素敵と思いましたが、

「猿も木から落ちる」・・・。

師匠が、小鼓は80%が楽器と言いましたが、本当にそうですね。

しかし、鳴らない楽器を駆使して、ハンデを何とかしようという技法。さすがに人間国宝様と思いました。

期待とは違いましたが、違う意味で感動しました。

『竹生島』とか『松の翁』とかは、やっぱりお囃子が入った方がよい。

特に『竹生島』は能からきているものなので、素でやるのは。。。お座敷のお浚い会ならよいと思うが、舞台での出し物としてどうだろうと思う。

本業もの(能からきたもの)はやっぱりお囃子を入れて欲しい。経済的理由なら他の選曲を。


大期待の『松の翁』。

真面目な彼女らしい演奏でした。しかし、並びが彼女の良さを崩していた気がする。

いやいや・・・。この曲に関しては厳しい耳を持つ。全体像が・・・。

この曲の三味線を教えていただいたのは、現在の杵屋五三郎氏。

初めてお稽古に伺って、『末広狩』をさらさらお稽古していただいて、

「それだけ弾けるなら、次は『松の翁』にしましょう」と仰られて、「えっ!『松の緑』?!」と聞き間違えていた。

二曲目で『松の翁』を習う人・・・。きっといないだろうなぁ。

なんか懸命に練習して一ヶ月で上がりましたが・・・。かなり大変でした。

しかし、師匠曰く。

「どの曲も難しく簡単だ」と。

確かにそうだ。これが初心者。これが上級者と決めるのが可笑しいと思った。


しかし、名披露目・・・

うちの流派は地味すぎる。

ついつい豪華を考えるので、私はお囃子の方で名披露目できませんが。。。

ちょいと地味すぎ・・・。

私のような貧乏人にはリーズナブルですが、やっぱりね・・・。

私だったら、『島の千歳』を選曲する。

唄は唄の師匠の独吟。三味線は脇に三味線の師匠。囃子はうちの流派の理事さをされていらした人間国宝様。これってとってもすてきたたと思う。

他所の流派のほとんどは、一人の出し物として、あとはプロに固められる状態ですが。。。

素人でも上手い人が載ってくれれば御の字てすが。。。

だから、当たり外れない『島の千歳』が最高。

なんだけれどね・・・


唄の師匠の唄を聴いて、

またまた唄いたいなぁ・・・。

いつか唄方として復帰したいです。