本日より、太鼓は『翁千歳三番叟』のお稽古に入った。
この曲は劇場の杮落しの時などに演じられることが多いそうです。
長唄には、『舌だし三番叟』など何曲か三番叟ものがありますが、この『翁千歳三番叟』は一番格調の高い曲のように思います。という事で、普通の長唄のお囃子とはちょっと違っていて、色々な儀式的な所作があるそうです。
普段、囃子方が白扇を持って舞台に出ることってないと思うのですが、この曲では小鼓方の方々は白扇を持って登場するらしい。
ネット検索したら、その昔、『翁千歳三番叟』は『切腹三番叟』と呼ばれていたらしい。失敗したら、その場で「すみません」と切腹しなきゃいけなかったのだそうです。で、脇差携帯で舞台に上がっていたそうな。と本当か嘘かみたいな記事を発見した。
で、その脇差の名残が白扇なんですって。
その記事には左側に・・・と書いてありましたが本当ですかね。
お作法によると刀は右側に置くのが作法となっています。「あなたに敵意がありません」という無言の意思表示なのだそうです。左側に置くのは相手に失礼な作法とされているようです。
最後の方、全体の1/10程度しか活躍できない太鼓。ずっとずっと待って「これだけ?!」と思うほど打つところの少ない曲です。
けれど、何気にだんだん不安を誘う曲なのだそうです。不思議な曲ですね。
本当に短くて、もう段切れまで言っちゃいました。次回、もう一度やって終わりかな・・・。