最近看護師不足があらためて取りざたされていますね。
私がはるか昔に登録していた派遣会社からしつこく電話があったりします。
高齢化社会の介護問題の一環として、フィリピンの看護師の派遣も導入されたようです。反対意見もあったようですが必要には変えられないのでしょう、わりとあっさり決まりました。
しかし、日本の看護師の資格保持者は数でいえば充足しているはずなのです。毎年試験があるのですよ。足りないわけがないのです。
現場で看護師が足りない理由・・・、簡単な話ですね。資格を持っていても看護師として働かない人が多いのですよ。
看護師の報酬は普通のOLさんに比べれば高額かもしれません。
同年齢のサラリーマンにくらべても若干多いかもしれません。
けれど、正当報酬ではないと思うのです。
夜勤日勤と不規則な生活リズムを繰り返す上、全身を使うハードワークの看護師の身体について考えました。
人間が生体リズムに逆らって、眠るべき時間に眠らないのがどれだけ心身に影響を及ぼすのか。
めちゃくちゃな生活リズムは身体の機能もめちゃくちゃにします。
フェイシャルリフレクソロジーでいうところの脳のバランスがとれていない状態になるわけです。
・・・それって、いわゆる自律神経失調症なのではないかしら。
文献などをひっぱってこれないのですが、これはどこかで書かれていたようですね。全然関係ないお仕事をしている友人も同じことを言っていました。
看護師はその危険因子が強い職業です。
医者の不養生どころではなく、医師看護師の不養生です。
とくに女性が多いこの職業。生理があるため女性の身体は月2回も大きなホルモンの変化の波がやってきます。ホルモンというのはごくごく少量の分泌で人間の身体の大切な働きを司るすごいモノですから、それの入れ替わりというか波の上下というのはとても身体に負荷がかかるんです。女性がよく「生理だから・・・」という台詞を使いますが、辛い方には本当に辛いものなんですよ。心無いというか理解ないとある男性が「オレ、女の“生理だから”って言い訳キライ」なんて言ってましたが、お勉強不足にもほどがあります。義務教育でこれはもっときっちり教え込んでおくべきですね。男性と女性は根本的に身体の造りが違うのですから。
話がそれましたが、私も夜勤をすることで身体の不調を感じることは多々ありました。
身体を壊して、それについての保証がないにしては、看護師のお給料は妥当なものとはいえません。
足りない足りないといいながら、どこの病院も既存の労働者を大切にしません。ハードワークを強いる割に、お給料や賞与はどんどん下がっていく一方のようです。
これでは資格を持って働く意味がないと思うのです。
健康はお金で買えないものです。それを代償にするには見合わないからみんな働かない・・・。資格があればいつでも働けるからまぁいっか、という考えで別職種にあっさり転職を図るのもナース資格保持者の特徴です。
・・・かういう私もそうなのですから間違いありません(笑)