トリートメントを受けていてときどき思いますが、たいした言葉ではないのに、妙に小骨のようにひっかかることがあります。
そこはそれ・・・わたくし病院時代も軽く指導めいたことはしていましたので^^;、ついその名残りもありますが、接客業なり、対「人」に接する場合の言葉の使い方ほど、難しいものはないなぁと、人の振り見てなんとやら・・・・で思ってしまうわけです。
たとえば肌が荒れているときにお顔のなんらかのトリートメントを受けに行きます。
ここでわたしなら「あら荒れてますね」とは死んでも言いません。
が、言うセラピストがほとんどです。
「荒れてる」と指摘することで、本人は少なからず気にしていることを指摘されてより落ち込むわけです。言われて嬉しくなることではありません。だって肌が荒れてるということは、それだけで充分女子の気持ちをすさませてますから。そこを癒し係になるはずのセラピストが追い討ちをかけてどうするんでしょうか。。。
ではここでどう答えるのがベストアンサーでしょうか。
まぁ言ってもいいんですよ。「アレテマスネ」って。ただその後フォローが重要ですけど・・・。
これがわたしのクライアントさんであれば、「ここにでている吹き出物は赤いので炎症です、で、場所的には○○の反射区あたりなので、そこらへんが弱まっている可能性がありますね、・・・」と、考えられる要因をお伝えして、思い当たる節はないか伺います。そしてどうしたら消えるか、そこまでアドバイスをして施術をします。もちろん「きれいになるから大丈夫ですよ」とお声をかけます。
効果もそうですが、少なからずいい気持ちになりたくてトリートメントを受けにいらっしゃる方がほとんどです。言葉や接し方含めいい気持ちにさせるのもトリートメントの一環です。
そして悪いところを指摘するだけなら、素人さんでも出来ます。
クライアントはお金を払って、プロのトリートメントを受けに来ます。
なにか効果はでないか、期待して来ていたりするのに、「荒れてますね」で片付けられたら?
ただ悪いトコを指摘するだけのセラピストが何を癒してくれるのでしょうか?そういうセラピスト相手にリピートしますか?もう1回トリートメントしてもらいたいと思いますか?
・・・・・・・・うーん。わたしなら二度と行かない!(笑)
多くのセラピストに欠けているのは、いい部分を見つけて褒めてあげることだと思います。そうすることでまずはクライアントさんに安心感を与えてあげることが重要です。お顔にしても身体にしても、他人であるセラピストに触らせるにはそれ相当の覚悟がいります。そういう気持ちを汲んで接することが大事。
とにかくプロに徹すれば、おのずと相手が何を求めているかは解るでしょうし、症例をきちんと重ねればその人の状態にあったアドバイスが出来るわけです。
そんなのアナタが看護師だから出来るんでしょ~とご指摘を受けたことがありますが、いえいえ、ただの症例・・・つまり経験値によるデータからというだけですよ。^^; 今だに日々勉強ですし・・・。
下手な鉄砲も数打ちゃ当るじゃないですけど、とにかくいろんなお顔を触ること、ひとつのお顔を継続して見続けること。続けることが大事です。
接客だけに限らず、言葉の使い方はとにかく気をつけましょう。
知らず知らず、デリカシーがないことを口にしているセラピストさん、とっても多いです。。
セラピストだからカンペキでいなくちゃいけないとは思いませんけど、、、。でもそういう配慮って必要ではないかなぁと、思います。