昨年・今年と既に片手越えました。
ヘルペス脳炎、もしくはやっぱりヘルペス脳炎だったかなぁ、な症例。(ケース)
病院時代もよく見てましたが、ヘルペス脳炎って意外と多いんです。
しかも免疫がしっかりしてそうな比較的若い方に多い。
ヘルペスは初期症状が風邪様のことも多いです。
口唇ヘルペス・性器ヘルペス・帯状疱疹なども、早期に適切な処置をしないと脳炎に移行し、重大な症状や後遺症になってしまうことも少なくありませんが、意外と軽視しがちではないでしょうか。
あぁ、昔みずぼうそうやったから疲れると出るんだよね♪
っていう知識はあっていますが、「ほっとけば治る、乾けば大丈夫」的な発想はヘルペスに関してはとても危険である、といち元医療従事者は思います。
口唇は脳に近く、性器は脊髄神経の分岐が密集している場所。
また、帯状疱疹も神経節に沿って発疹や疼痛が出現します。
お顔は三叉神経。性器は腰髄・仙髄神経節。
たかが口唇ヘルペスではないのですよ~。ヘ(´・ω・`;)ノ
ヘルペスウイルスは非常に増殖が速く、しかも神経節に潜伏しやすいという特徴を持っています。
早期に抗ウイルス剤を投与しないと致命的になることも多いです。
ただしお医者様にもよります。風邪?でもちょっとおかしいな、と思っていただけて、救われたケースも何件か耳にしたり、目にしたこともあります。
そのくらい初期症状が風邪と似ていたりもするのです。
発熱・頭痛・嘔吐・意識障害・痙攣・記憶障害・片麻痺・脳神経症状など。突発性の失明・難聴がおこることもまれにあるようで、症状が多彩なのもヘルペス脳炎の特徴。
症状が全てそろうことは少ないがゆえに見逃されがちです。
「そういえばなる1週間前に口にヘルペスが出ていた・・・」
とおっしゃる方もいらっしゃいました。
なんとなく風邪っぽくてずっと頭痛がしていた、とか。
幸いわたしが施術したことがあったり関わった方は、重篤な後遺症もなくほっとしています。
わたしがフェイシャルリフレクソロジーで対応した、ヘルペス脳炎の方の特徴は、明らかな側頭部片側(患側)の硬結・腫脹です。
ヘルペス脳炎の後発部位は、側頭葉・そして大脳辺縁系です。
なので、フェイシャルリフレクソロジーにおけるステップ4の大脳辺縁系である額の際~生え際の部分に尋常ではない硬結が見られ、なおかつ患側に明らかな腫脹がみられます。
ひどいとこめかみのくぼみに指が入らないどころか、まるで石か骨かのように硬くこわばりを持つ状態。
また耳脇の感覚器ゾーンにもひどい硬結が見られます。
ステップ1・6ともにつぼの拍動は見事に左右差が生じていました。
ディポジットは個人差なのですが、肝胆経に大きなものが出ていることがほとんどで、数回の施術で消えるような一時的なものであることが多かったです。
トリートメントは頭蓋も使用しました。
ひどい方は、いきなり片目が見えなくなって病院で調べたけれど原因不明だったということもあったりで、ヘルペス脳炎だったかもネ・・・という状態でうやむやにおわってしまったということもあるようです。
幸いすぐ視力は快復されたようでしたが、しばらくして施術を受けにいらしたときやはり尋常ではない硬結が片則で見られたため、後からよくよく伺ったら、「ヘルペス脳炎だったかも」ってことになり、わたしは驚愕・・・。
いくらもう症状がないからと言っても、あれだけの硬結を頭部に抱えたまま生活するのは非常に無理があると思います・・・。
お顔というのは逆さにするとそのシンメトリーさ加減がよくわかりますが、ヘルペス脳炎後のお顔は患側があきらかに隆起しています。
なんの影響もでないほうがおかしいくらいの硬い腫脹が残ってしまうことが多いように見受けます・・・。
それらを丁寧にほぐすトリートメント数回で、病院では不定愁訴にしか思われない後遺症としての、不調な症状が消失されることがほとんどでした。(重篤な後遺症の方はいませんでしたので。^^)
わたしが施術していて、フェイシャルリフレクソロジーって本当にすごい、って思うのは、やはりこういった脳神経系の症状が改善されるときでしょうか。
叔母が脳梗塞でレベル300に近かったのに、トリートメント後に意識が戻ったときも「やっぱりロネってスゴイ・・・フェイシャルリフレクソロジーってスゴイ・・・」と本当に感激しましたし。。。
片麻痺の方の腕があがって、麻痺側でごはんが食べれるようになったとか。
脳出血後遺症後の片側のひどい浮腫が取れて、車椅子でしか無理だったADLが杖歩行が可能になったりとか。。。
自分でトリートメントした結果なのに、ビックリ、みたいな。^^;
へえ~、フェイシャルリフレクってやっぱりすごいよね♪みたいな。(笑)
ただ、なかなかおいそれと症例に手が出せないのも難しいところ。^^;
病院や施設などでどんどんできたらいいのですけれど・・・。
そしたら喜んで行くのですけど。
身内以外に施術するには、ご本人しかり、お医者様はじめスタッフ、ご家族、さまざまなバックボーンの了解を得ないといけません。
効果は保証できませんし、ましてや治療行為ではありませんので、ほんとうに立場もくくりも活動も難しい・・・。
依頼があれば喜んでお受けいたしますし、ボランティアとしてなにかできないかなぁ、とも思っていますけれど・・・。
なかなかね。
やはりナースという資格を生かして施術をする方向が一番良いのかしらなんて考えたりもしていますが。
受けてみて初めて良さと効果がわかるのもフェイシャルリフレクソロジー。
一言ではなかなか説明できませんものね。^^;
なので、わたしはディプロマ取得後からは必ずオイル携帯。
出先で興味を持ってもらえたらその場で施術できるし、体感してもらうことがどんなプレゼンよりも手っ取り早かったりしますので。^^
ふっぴーさんのトリートメントはケース目的ですか?美容目的ですか?と聞かれますが、わたしは、両方です。(´ω`*)
受けたいと思っていただけるなら、美容目的でも、症状改善でも、選びません。
まだまだ修行中の身ですので。ヾ(´∀`)ノ
ちなみに出来かけのヘルペスがトリートメントしたら消えた!!というケースは既に数え切れないくらい聞かれていますが、そんなわけでわたしはちょっと心配。^^;
ヘルペスだけは見つけたらすぐに病院へ行きましょう。
現在市販薬もありますが、ヘルペスに関しては素人判断は危険です。
現行の保険適応では内服薬か外用薬の片方しかもらえませんが、わたしは「自費でいいから軟膏もくださいっ!」とお医者様に迫るクチです・・・。(こういう元プロも嫌われる・・・^^;)