今日は新幹線で出張だったため、一気に本を読めちゃいました。
内容的にも、一気読みが合っていて良かったです。
辻村深月/朝が来る

(いつもながら画像お借りしてます)
特別養子縁組で親になった夫婦と、産みの母のそれまでとその後を描いた話です。
産みの母と名乗る女性が、5年ぶりに連絡をしてきて、
「子供を返してほしい、返してくれないならお金がほしい」
と言ってきて…という話なのですが、その部分より、
二人の「母親」の人生の一部を描くことがメインテーマのように感じました。
なので、個人的には、(作者の意図とはずれるかもしれませんが、)
二人が「養子縁組前」に至った経緯の部分が、自分も何かしらのきっかけがあれば、
こういう道を進んでいたかもしれないという意味で一番共感できました。
少し毒のある話も得意な作者さんなので、
エンディングは少し意外でしたが、子供を持つ母親としては
この結末で良かったかな、と思うものでしたし。
女性の生き方の話という意味では、他人事ではないので、
とても興味深く、面白い本でした
