上下巻ものを読んでいたので、間が開いてしまいました。
宮部みゆき/悲嘆の門(上·下)

宮部みゆきさんは、書かれるお話のジャンルが広くて、
個人的に、時代もの、現代ものはなるべく早めに読もうとする一方、
ファンタジーは、長編が多いこともあって、余裕のあるときに読むことが多いです。
こちらの本は、最初現代ミステリーだと思って読み始めたのですが、
途中からファンタジー色が強くなるという展開でした。
大学生の主人公が、バイト先で関わることになった同僚が失踪したり、
近所の妹的存在の子がネットを中心にいじめられているなど、
正義感を刺激される出来事に出合い、その解決を図ろうと
動くなかで、怪しいガーゴイル像に関わるようになり…というお話です。
上巻は伏線の嵐で、謎だけが積み上がっていくのですが、
下巻で少しずつ解明されていくので、どんどん読むスピードが早くなりました。
個人的には、展開は予想外でしたが、その分、
一気に読んでしまわないと、という焦燥感を煽られる素敵な本でした

実は同じ世界観と思われる「英雄の書」は未読なので、
今度読んでみようと思います

