文庫本なので、早めに読み終わりました🎵
愛川晶/神楽坂謎ばなし

出版社勤務の編集者の女性が、出版取り止めの危機を回避するため、
下町の伝統寄席の席亭代理として働き始めるお話です。
一応、主人公の出生や両親の離婚の謎はあるものの、
日常の謎や殺人が起こるわけではなく、寄席の世界を
知っている者と知らない者の間に生じる誤解や認識ギャップの背景を
解き明かすことで謎解きにしているようです。
この作者さんは、季刊落語という雑誌の編集部を主人公にしたミステリーもあるのですが、
それより初心者向けに詳しい説明を増やし、謎解き部分を薄くした感じでした。
この前読んだ「ヘルたん」(介護ヘルパー探偵)もそうですが、
トリックがあるミステリーではなく、出生等の個人的な謎や、
ミスコミュニケーションによって生まれた謎が増えていて、
悪人的な人がいない作品が増えてきた気がします。
作風が変化しているのかな~。
個人的には、以前の作風のミステリーも好きなので、少し残念な気がします

悪人がいないのは大歓迎ですけどね~
