
今回はしんみり系の一冊です。
吉永南央/紅雲町ものがたり
ある地方都市でコーヒーの試飲販売と
雑貨のお店を経営するおばあちゃんが
自らまたは偶然事件に巻きこまれていくお話です。
昔、続編を先に読んでしまっていた
のですが、一話完結でどこからも読めます。
ミステリーかと言われると違うような…。
主人公がおばあちゃんだからでしょうか、
事件を解決することは目的ではなく、
自分が必要と思うことをしたら
解決するという結末が多いです。
人生の苦しみも味わってきたからこそ、
悲しい事件にも淡々と応じ、
自分や周囲が少しでも
幸せを感じられるような結末にしたいと
奔走する姿は、素直にすごいと思えます。
でも、人生は悲しいこともあることを
突きつけられて、しんみりというか
しみじみしてしまいました
