先日 叔父がなくなった。
叔母との結婚生活は 54年。
子供はいなかったけど 絵に書いたような おしどり夫婦。
その叔父が 最後に書いたラブレターが見つかった。
「余命半年と言われても 何も後悔することはありません。
80歳まで 貴女に 男として 仕事も家庭も最高に幸せな時間を
与えていただきました。
私なきあと 10年以上もある貴女の余生を
おおらかに 自由に 楽しく過ごしてください。
最高の配偶者であったことに 感謝いたします。
最高の結婚生活であったことに 感謝いたします。
幸せな人生をありがとう。
さようなら~グッバイ!」
伯父の病気が見つかったのが あの震災の頃。
「治療をしなかったら 余命半年」と説明を受けたという。
伯父の頭の中には 「余命半年」が真実だと判断したようだ。
叔母が困らぬよう 人生の後始末をきっちりしていった。
私が 病気のことを知ったのは なくなる3日前。
まだ なくなる状況ではなく どちらかといえば
叔母が看病疲れで 持病の発作が出て
その看病に駆けつけた際に知らされた。
最後まで意識があって 何度も「ありがとう」と
繰り返しながら息を引き取ったという。
死後 伯父のバッグから見つかったラブレター。
叔母の大切な「お守り」となって見守ってくれるだろう。