もう5年以上、お付き合いのあった

女性ご利用者様。


この夏、肺炎になり入院され、

ずっとデイサービスの利用は停止中。


ずっと入院中とケアマネさんから

聞いてはいたけれど、詳細はわからないまま

時は過ぎ…ショボーン


この女性利用者様、


利用開始直後から色々ありましたショボーン


まず無表情。そして言葉は発しない。

おやつなど何かを選択する際にも

反応がないから、どうしていいか

わからなくてねえーん


他の利用者様の手前、

スタッフが勝手に選ぶしか選択肢がなくて。


ある日ふと顔の表情が変わる瞬間を

目撃した私は、辛抱強く声かけして、

待てるときは、待つ!というのを

続けてたの。


それでも反応は薄く、目の動きを見ながら

私が選んだりね。


いつになったら反応してくれるかな?と

楽しみにしてたのよ。


ある日、送迎中に、やたらめったら香水をつけてくる利用者さまをご自宅に送った直後に、


気を抜いてしまい「キツイわ…」と呟いてしまった私。


あっびっくり、まだ利用者さまが乗ってるじゃん!と気づいたけど、時すでに遅しガーン


私に同意するように「くさかったね」と呟いた助手席にいた女性ご利用者さま。


えっキョロキョロ喋った!?


「窓、開けて大丈夫ですか?」


頷く女性ご利用者さま。



それがキッカケで、少しずつだけど、


私の問いかけに頷いてくれたり、首を振ってくれたり。


長い年月をかけて、やっと会話をしてくれるようになった矢先の入院。



先日入院してから2ヶ月近く経過したある日。


その女性ご利用者さまのケアマネさんが訪ねてきてくれて、


実はもうそんなに長くはないと。入院中に危篤状態に何度かなり、その都度持ち直したけど


病院としては看取りになるからと、ご家族の希望で自宅に戻ってきたんだと教えてくれました。


そして、入院中、何度も私の名前を呼んでいたとびっくり


「ワタシさん達が寄り添い根気よく頑張ってくださった証拠です!あの喋らなかった方が、微笑むようになり、会話のキャッチボールができて、意思表示ができるようになったんです。そして意識が朦朧としても、何度もワタシさんの名前を呼んでいたそうです。介護の仕事をしていてこの上ない幸せですよね照れ


とわざわざ教えに来てくれました。


すぐにご家族に連絡をとり、会いに行ってきました。


「わかる!?」という声かけに、最初はあまり反応はなかったけど


ご家族の「お母さん!ワタシさんだよ!来てくれたよ!」との声に反応し、目を開けてくれて


何度も頷いてくれました照れ


一緒に行った髪の毛をよく入浴後にアレンジしてセットしてくれていたスタッフの顔を見て、やはり何度も頷いてくれた女性ご利用者さま。


「また来るからね!頑張ろうね」と声をかけたら


「ありがとう」って、かすかな声で応えてくれてえーん



介護の仕事は、必ず別れが来ます。


それは避けられない。


でも出会ったからこそ、最期まで全力を尽くしたいです。