お薬で一旦、落ち着いたものの、
どんどん認知症に拍車がかかってきた姑。
引きこもりは続いていたけど、
昔からの付き合いのある同年齢の
近所のお茶会だけには参加させていた。
もちろん「鬱傾向の認知症」であることを
周りの方には事前に説明し、了承を得ていた。
ただし、あまりに言動とか様子がおかしい場合は、すぐに連絡をもらい、迎えに行く約束付きで。
どんなに鬱が酷くても、
昔からの口の悪さは現役。
周りのおばさん達も「昔からだから
」と
笑って許してくれてたけど、
本音は違うよね![]()
でもさ、当時は本当に認知症の進行を食い止めたかったのよ。
ある日ね、近所の私より10歳くらい上の奥さんが私を訪ねてきたのよ。
玄関開けてすぐよ、すぐ。
「あんたさぁ~!あんたの行いが悪いから、お義母さんが鬱になったんだよ!あんたがさぁ〜ちゃんと嫁として務めないから、お義母さんが認知症になるんだよ!私はさ、なんでもお見通しなんだよ!」
と怒鳴られた私。
いやいや意味わからないし。
なんの事!?![]()
あまりの勢いに圧倒され、何も言えないでいたら
後ろから舅登場。
「朝から何ですか?何かしたんでしょうか?」
「だからぁ~ここのおばあさんが、鬱で、認知症になったのは、このお嫁さんが何もやらないからなんだよ!って私は言ってるの!」
「誰が何もやらないって?ワタシちゃんのことを言ってるの?」
「そう!何もやらないんでしょ?おばあさんが言ってたよ!自分が病気になったのは嫁が来てからだって。鬱なんて、普通はならないよ。私の周りにも鬱病なんていないんだから。だから今日は私が、ここの嫁さんに文句を言いに来たの!
鬱なんて治せるの!気の持ちようで!私なら治せるから!」
(何をコイツは言ってるんだ?
)
「うちのばあさんがアンタに言ったの?」
「そうです!
」
瞬間、舅は、姑を起こしに行ったよ。
そりゃあ、もう凄い剣幕よ![]()
寝室から聴こえる怒鳴り声。
「ワタシちゃんに謝れ!」と聞こえる。
興奮した状態で舅が玄関に戻ってきて
「アンタもだいぶ非常識だね
突然来て怒鳴るなんて何様だ!アンタの旦那にもこの話はさせてもらう。うちのばあさんが一番悪いけど、アンタも警察呼んでもおかしくないレベルだよ。警察呼ぼうか?それとも謝って帰るか?どっちにするんだ!
」
と近所の奥さんに一喝![]()
慌てて帰って行ったけど、謝罪がないと舅ブチギレ。
その家の旦那さんに電話で事情を説明。
すぐに旦那さん、奥さんを連れて謝罪に来た![]()
![]()
うちの姑の話を鵜呑みにし、正義感振りかざして、私に文句を言いにきたんだって。
(50後半にもなって、後先考えずバカだなぁ
)
舅がすべて証言してくれた。
病気なってから通院付き添いから3度の食事、おやつ、身の回りの世話、すべてワタシちゃん任せだと。トイレが汚れていても、風呂場で粗相しても黙って片付けてくれるのに、何も知らない赤の他人のアンタに朝から怒鳴られる気持ち、考えろよ!と。
散々私を怒鳴った奥さん、
「申し訳なかった![]()
」と平謝り。
旦那さんに頭押さえつけられ、頭を下げ帰ったよ。
でね、後日談があってさ。
この奥さんの妹さんが鬱病になってしまったらしく、半年くらいかな?奥さんちに滞在して療養してたよ。それでも良くならなくて入院したって聞いたよ。
鬱病は気の持ちようで治る病気じゃない、誰だってなる可能性のある病気って、やっと理解したみたい。
しかし、うちの姑
病気になっても、まだ私の悪口、
言いまくってたんだね![]()
姑根性は現役のままか![]()