ある日の昼休憩時、
たまたま同じ時間帯に休憩が重なった
火野さん、矢口さん、松坂さん、私。
他にも若いスタッフが数名。
話題は【誕生日プレゼント】
若いスタッフが彼女に何をあげたらよいのか悩んでいた。介護なんてさ、給料安いのよ。だからね、相手の子が何でもいいよ
と言ってくれたらしくてね。逆に悩んじゃうってパターン
たまたま矢口さんの誕生日も近くてね。
「矢口さんは何を貰ったら嬉しいの？」と松坂さんが聞いたのよ。
「スマホケース」って即答。
挙げ句に
「火野さんがこの間、購入したスマホケース、素敵ですよね。そういうのがいいなぁ～
」
とオネダリと受け取れる発言しやがった
そしたら火野さん、
「じゃあ、いつも頑張ってくれてるからプレゼントするか
」と発言。
(仕事を頑張ってる?いやいや違う意味で頑張ってるよね
)
「じゃあ、お揃いがいいです!」
(げっ)
「あっ、そうか。お揃い…。色違い、何色があったかな?
」
(バカだねぇ
)
後日「火野さんが水色だから、私はオレンジ色を買ってもらうことにしたんだ
今のスマホケースは黒だから明るくなるね」と嬉しそうに報告してきた矢口さん。
ところがよ。
１週間後に届いた矢口さんのスマホケースの色は、
オレンジ色ではなく黒。
箱を開けて、呆然とする矢口さん
「あれっ、オレンジ色じゃない
」
「おかしいな。俺が注文する時、色を間違えたかな?」
「電話して取り替えてもらえば?できるでしょ?」と傍で聞いていた塩田さん。
すると火野さん、
「いいよ、いいよオレンジ色じゃなくたっていいよな。矢口は黒でいいよな！なっ！
」
「えっ、あっ、はい
」
なんか怪しい
これ、わざと黒を注文したよね。
もしや、毎回トラップを車内に仕掛けて帰る矢口さんにお揃いのオレンジ色のスマホケースなんて与えたら、毎回車内点検を完璧にできるわけないんだから、見落として、万が一、奥さまに見つかったら言い訳できないからか?
いざとなったら、部下の男性の忘れ物って言い訳できるからかな?黒だし。
まぁ、でも矢口さんは何色でも嬉しいみたいで良かったよ
でもね。やはり家庭を一番大切にしている火野さんだけに、誕生日は一緒に祝えなかったんだって。
「そこは2番手なんだから我慢しな！覚悟がないなら最初から他人の旦那に手を出すんじゃないよ!
」と松坂さんに叱られた矢口さん。
その通り！