夜中から朝方に変わった坂本さんからの電話。


さすがに竹内さんも重荷に。


「次に電話きたら、火野が久しぶりに声が聞きたいって言ってたと坂もっちゃんに伝えてくれるか」と

火野さんが助け舟を出した。


竹内さんは坂本さんに火野さんからの伝言を伝えた。


するとその日のうちにすぐに日中電話が入った。


「もしもし坂本です」


「あら、久しぶりじゃない爆笑元気にしてる?」とたまたま電話を受けた塩田さん。


「あの松坂さん、います!?」


「はぁ!?松坂さん?いるよ、待ってて」


塩田さん、松坂さんに電話取り次いだけどご立腹。


「元気かって聞いてるのに無視だよ、無視!挙げ句に松坂さんに代われって何なのよ!ムキー


確かに真顔


松坂さんに電話を取り次ぐと


「松坂さん?あのさ、勃たなくなっちゃったんだけど」


「えっ?何が?滝汗


「いやだからムスコがえー


「坂本さん、自分が何を言ってるかわかりますか?」


傍で聞いていた火野さんが電話を代わった。


「坂もっちゃん、下ネタで電話してくるならやめてもらえるか?」


「実は…」と何やら火野さんと長電話。


電話を切った後、火野さんは溜息をつきながら話した内容を教えてくれました。


ロングショートステイで受け入れた当時は、

長い引きこもり生活で男性としての機能を失っていたこと。


しばらくぶりに家族以外の女性達と会話ができて気持ちが舞い上がったこと。


竹内さんが優しく接してくれて、恋心を抱き始めると久しぶりに機能が戻ってきて自分自身が一番驚いたこと。


だけど、自宅に戻り、前の生活に戻ったら、また機能不全になったとのこと。


おい!坂本!それはお前の怠惰な生活のせいだわ!!


いや、知らんがな!

お前の機能不全、うちらには関係ないだろ!!


「つける薬はなしだなチーン


いやいや、色んなことがありますよ。

この仕事をしているとウインク


この電話の一件から

しばらくは坂本さんからの電話は来ませんでした。