ある晚に、母屋から舅がやってきた。
「ばあさん、知らない?こっち来てない?」って。
来てないよ。いないの?
「うん、いないんだよ。どこに行ったんだろ?」と。
時刻は21時過ぎ![]()
騒動に気づいた上の子が、子供部屋の窓から外を見たら、姑の車がないことに気づく。
「じいちゃん、ばあちゃんの車ないよ~」と叫んだ。
街灯少なめの田舎だし、コンビニまでは車で10分。
夜の運転嫌いな姑。そもそもコンビニ嫌いな姑。
でも自分の意思で出かけてるから、そのうち帰ってくるでしょ!ってことに。
30分後、姑ご帰宅。
「どこ行ってたんだ!」と怒鳴る舅に
「床屋」と姑。
床屋?確かあそこは18時に閉まるはず。
えっ、でも昼間、カットと白髪染めに行ってたよね?
「髪の色が気に入らなかったから、夕飯後にクレーム入れて、染め直しさせた」と姑。
ちょ、ちょっと、待て
🫸
髪の色が気に入らなかった?
確か白髪染め、自ら持参してたよね?
夕方、帰ってきた時に、
「いい色に染まったでしょ
」って
私に見せてきたよね?
「うん、だけど、夜、部屋で見たらあんまりいい色じゃないなと思って、床屋に電話したら、じゃあ、今すぐ来てって言うからさ~」
舅、真っ青![]()
翌日、舅は朝一番に菓子折携えて、我が家全員がお世話になっている理容室へ謝罪に。
もちろん、理容室はご立腹よ。
それからしばらくの間は、私たちがお世話になる度に、姑の話題に。
「本当、ワタシちゃんが気の毒」「可哀想」と
私にしたら、理解してもらえる同志が増えましたよ。
姑が元気だったあの頃は、舅は、まだまだこの先、色々な所で謝ることになるのよ![]()