小学生のとき
自分がいつもツユクサと呼んでいるものと
友達がツユクサと呼ぶものが違うと気づいた
私が呼んでいたツユクサは小さくて青い
友達が呼んでいたツユクサは紫で丈が高い
話が噛み合わないはずだと納得した
青と紫
ツユクサは道端に生えているけれど
ムラサキツユクサは庭に植えられている
友達との生まれの差みたいなものを感じた
大事にされている友達を
いつも羨ましく思っていたから
どちらも綺麗だと今は思えるけれど
少しだけ心はざわつく
ツユクサの花言葉
「なつかしい関係」「密かな恋」
「敬われない恋」「恋の心変わり」
「尊敬」「小夜曲(セレナーデ)」
etc
ムラサキツユクサの花言葉
「ひとときの幸せ」「尊敬しています」
「快活」
「知恵の泉」「淋しい思い出」
etc
涼しげな
色で吹き飛ぶ
梅雨空の
憂鬱気分
ひとときだけは