私の文章は元々長いけど(ごめんなさい)


今回はそれ以上に


ものすごく話が長いです。




なので


この話は


飛ばすのもあり◎です。はい。








義理のおばあちゃんの事を


このブログのテーマである


こうじさんと私、という話の中に書いてもいいのか


ずっと悩んでたんだけど


私の人生に関わる重要人物で


組み込まないブログが書けないかを考えてみるも


どうしても出来なかったので


どうかここに書かせてくださいな。









義理のおばあちゃんと私は

とても仲がよかったです。






これは後に話してくれた事なんだけどね。






私が嫁いできて間もない頃の

長期入院して治療していたおばあちゃんが

治療を終えて

数ヶ月ぶりに

自分の家に帰ってきた数日後の話。





おばあちゃんは

トイレもお風呂も台所もある

平屋の家に

簡易な廊下で母屋を繋いだだけの

一応『離れ』という名前の所に暮らしていました。





というのも

おばあちゃんは実弟がいるため

長女ではあったけど

実家には暮らせなかったから

土地を分けてもらい

自分で家を建てて暮らしていたから、

なんだけどね。







結婚適齢期から少し遅い年齢の時

婿(私から見たら義理の祖父。嫁いできた時には亡くなってた)をめとり

次に養子を二人(私から見たら義父母)迎え入れました。

(田舎にはよくある話らしい)






おばあちゃんの旦那さんは

婿なのに

気に入っていた『めかけ』の義母を

養子として迎え入れたのです。






めかけなのに? だからか?

ま、いいや。





沢山愛されていて

調子に乗っていた義母は






『これはおらの土地だ。出てけ!』






『この家はおらのだ。田んぼにでも行って暮らせ!』






『年金も恩給もおらのだ。よこせ!』






って怒鳴り散らしたり

おばあちゃんのお金や

鍋や高い洋服や靴なんかを

くすねていたそうです。

(ちなみにそれは、私がこの家を去るまでずっと続いてました)







おばあちゃんが退院してきて

まだ月日が経っていない

すごく暑い日。





『おばあちゃんが失踪した』

とみんなが焦っていました。






どこを探してもいない、と。






この時おばあちゃんは

自殺を考えていました。






義母がおばあちゃんの入院中

色んな物を盗んでいたのですが

一番見えない所にしまっていた

定期預金の証書と土地の権利書を盗み

定期預金は解約して(200万円)

自分の物にしていたのです。

(ちなみに権利書を持っていても何も悪い事はできないそうです。)






退院してきたおばあちゃんが

それに気付き

解約した人→義母を突き止め

問い詰めましたが

問い詰めても絶対認めない義母に激怒して

死んでやろうと思い

炎天下の中をさまよい歩いていたそう。







けれど

家の人に見つかり

無理矢理連れ戻されたんだって。






意識はあるけど

ひどい熱中症で、

死にたい、死にたい

って言うおばあちゃんに

あるだけの氷と濡れたタオルで冷やしながら




『死なないで!』



『おばあちゃんが死んだら

私が一生悲しむんだからね!』





みたいな声かけを

私はずっとしていた…らしい。






冷やしてもらいながら

必死で引き止めてくれている私に

『この子の事を信じよう』

って決意したのよ、


って

別居する2年くらい前の96才過ぎたあたりに

さらっと言ってました。






私にとっては当たり前の行動だったから

その話を言われるまで

全く覚えてなくて

えっ?!

おばあちゃんはそんな風に思ってたの…?!

って、びっくりしちゃった。






嫁ぎ先と実家のあたりは

訛りが違うから

おばあちゃんの話は

あんまり読み取れなかったけど(…今さらごめんなさい)

分かる単語を頭の中でくっつけて

会話して楽しんでました。







茅葺き屋根に巣を作るスズメの卵を

何個かとって

おやつ替わりにちゅう、って吸ってた話とか


馬を育てていたんだけど

愛情がいっぱいになる頃には

兵隊さんに持っていかなきゃなかったから

とても悲しかった、とか


農作業に牛を使うと

あいつら、田んぼの中で

勝手に数時間休むから

ほんと全く仕事にならないのよ、とか


おばあちゃんにとっては昔話で

私にとっては新鮮でワクワクする

ほんと、たわいもない話をしてました。


ふふっ。









おばあちゃんは目が見えないし

足も不自由だったから

私が通帳の管理をしてたの。






おろしてきたお金を持って

私の運転で

病院行ったりお買い物行ったり。






私たちを見ていた

看護師さんやお店のおばちゃんなんかに

『仲いいねぇ』ってよく言われてた。





病院代やお買い物で使った残りは

『けるから好きに使ってや』 (これ、あげるからね。美味しい物でも食べてね)

って握らせてくれて。






次に書く予定なんだけど

2回目の借金以降

旦那から通帳とハンコを預かって

旦那の給料を管理していたけど

あくまで管理であって

自分に使えるお金がなかったの。






バイト代は月二万円ほどあったんだけど

全部自分のガソリン代になっててね。





私はずいぶん前から精神障がい者だったけど

手続きのミスで

障害者年金をもらえなかったから

どうあがいても

収入ゼロだったの。



だから

おばあちゃんからもらうこのお金が

私の純粋なお小遣いで。





たぶん中学生のお小遣いより少ない金額だと思うけど

本当に嬉しくて

もらった時は

子ども達と最高の贅沢→コンビニのスイーツひとつを

分けあって食べて。





コンビニスイーツって本当においしいなぁ~贅沢だなぁ~って

みんなで幸せ噛みしめていたんだよ。




(ちなみに今でも私たちはコンビニスイーツは分けっこしてます:苦笑)







95才を過ぎた頃から

ほとんど歩けなくなり

引きこもりがちになっちゃったの。





だから

通院介助も買い物の介助もできなくなって

おばあちゃんが食べたい物とか

欲しい物とか

おばあちゃんの意志で

自由に買えなくなっちゃったから

頼まれたおつかい以外のもので

おばあちゃんが好きだった物とか美味しそうな物とかを

時々差し入れしてあげてね。



めっちゃ喜んでたよ。







その頃から

おばあちゃんと私は

私とあやぽんぽん、はなぽんぽんに

遺産を渡す準備を始めたの。





おばあちゃんは

あんなに苦しめられた義母には

絶対渡したくない。

1ミリも触らせたくもない。

だから

私や

かわいいひ孫(私の娘)に相続させたい。







私は

いつかこの家を去るつもりだったんだけど

いなくなったあと

おばあちゃんの事を軽視している義母が

弱ったおばあちゃんを追い出しそうで怖くて

そんな事はさせないように、と。

(こうじさんは“そんな事できる訳ないじゃん”ってよく言ってたけど、あの人なら何するか分かんないし。)







こんな手続きが異例すぎて

却下されたり手間取ったりして

けっこう時間がかかったけど

持ってた土地と家の権利、すべての貯金を

私たち3人に生前贈与しました。






後の調停離婚の時

いちばん揉めたのがこの部分。






何回説明しても

義母も旦那も

『おばあちゃんをたぶらかした』

しか言わなかった。





そんな考えしか出来ない二人がいる

あの家に残してきてしまったおばあちゃんが

本当にかわいそうだった。






今でも思い出すと辛いです。








おばあちゃんに

『旦那がおかしい』って伝えたのは

DVされてるって気付いてから1年経ったくらいで

別居する2年くらい前だと思う。





おばあちゃんにとっては

私の旦那は

赤ちゃんの頃から可愛がっていた

ちゃんとした家族だから

言うのはためらわれたんだけど


おそらく多額の借金をしている、

しかし絶対言わないし

解決策を話し合う事もできない


解決策どころか

会話…というか

挨拶ですら

2年ほど無い


毎日不機嫌オーラ全開


私を罵る手紙が時々

義母や子どもたちには見えないけど

確実に私が見る場所に置いてあり

読むたびにダークな気持ちになる


そんなのがずっと続いてて

ものすごく辛かったの。







そんな話を打ち明けたら

私の事を信じてくれて

助けてくれたの。







それから約2年後。







私たち3人は

あの家を追い出されたのですが

一番最後に挨拶に行った時

ボロボロ泣いている私の手を握って

『この手、離したくないなぁ』って何度も言いながら





『おらの事は心配しなくていいから。』





『いい人見つけて幸せなってや』




って言いました。





なんだか

戦争に行く人と残される人みたい、って

ますます泣けたんだからね。








追い出されたあとは

こうじさんと何度も策を練って

通院に来たおばあちゃんに

あら、偶然。みたいな感じで会おう作戦をたて

3回(たまたまだよ?)出会ったの。




『いい人見つけたか?』

『見つけたら教えてけでな』


ふふっ、っていつもみたいに

2人で笑って。






おばあちゃんに

こうじさんの事

紹介したかったな。






私はこんなすごい男性に支えられているんだよ

ちゃんと幸せに生きてるよ、ってさ。






こうじさんには言ってない

私とおばあちゃんだけの秘密。







おばあちゃんは最近亡くなったんだけど

『二度と敷地を踏むな』って

私たち3人は

旦那と義母に命令されているから

娘はひ孫なのに

直系なのに

最期を過ごす事もできず

なんなら墓参りにすら行けてません。







でもなんだか

そばにいるような気がする

かわいいおばあちゃんに

ここまで支えられて生きてきた、という

そんなお話でした。







長いし、とりとめもない話で

本当にごめんなさい。


 







次は元の内容に戻ります。たぶん…