中学生の頃、母が夜散歩をよく誘ってきた
仲良く話しながら歩くのではない
暗闇をただひたすら歩く しばらく歩くと落ち着いたから帰ろうと
だんだんと日課になっていった
これまた姉は要領がよく付き合わない
私がいつも付き合って歩いた お陰で私は暗闇恐怖症で、大通りに面したところにしか住めないようになってしまった
後から聞いたが、この時母はパニック障害になっていたそうだ
急に電車に乗れないとか会社に行けないとか
でも、あんまりそういう場面を見ていないから、本当のところはわからない
ただ不安症なのは事実で、暗闇の徘徊も気持ちを落ち着かせるためだったようだ
母曰く、パニック障害になったのは父のせいだと
私は父が声を荒げているところなども見たことがない
ただ、覚えているのが、母が夜中3時まで帰ってこなくて父が怒った時があった
上司に残れと言われたからとか言い訳をしていたが
これも不倫だったのだろうから、父は知っていたのかもしれない
お弁当を会社の人に作ってあげてお金をもらっていたというのも聞いたことがある
ただの恋愛だったのでは?と冷静に思うが
父とは離れて暮らしていたこともあるし、夫婦のことはわからないが、母が父を憎んでいたことは事実だろう
子供に優秀さを求めたのも親戚の手前だったように思う
高校受験までは勉強すること塾に通わせることには熱心だったが、家のことは相変わらず私がやっていた
高校に受かると同時に私も部活が忙しくなり恋愛もし、あまり家にいなかったため家事からは解放された
母の教育熱も急に冷めた 本来ならここからだったろうに、東京に行け、田舎ではなく東京に住んで人生豊かにしなさいと言い続けてはいたが、塾に行かせるでもなく、子供たちに興味がなくなったのがはっきりとわかった、成績はもちろんどん底まで下がった
自分は丸ノ内のOLだった自慢話もよくしていたが、なぜ子供への関心が急に冷めたのかは謎のままだ