私は「人生の目的」について考えていました。
来る日も来る日も。
私は家族の余され者。
弟と比べると出来も悪く、恥かきっ子。
「なんで生きていなきゃならないんだろう」とか「生まれてきた目的」とは？とか。
ネットの中の掲示板に書き込んでいました。
いろんなメッセージを頂くなかで
とても強く輝くメッセージ発見！
それが私の夫となるオランダ人男性アーウィン（仮名）でした。
今となっては何が素敵でと思ったのか全く覚えていないのが不思議。
でも生まれ変わったら何になりたい？の質問に「神」と答えたのは覚えてる。
私たちはお互い「世間からはみ出しっ子」のような結びつきを感じ
あっというまに結婚し、妊娠し、子を産み、そして離婚しました。
その間約2年弱。
儲けた子供、ひとり。
本当にすごい人だった。（いろんな意味で）
彼は合気道をならっていて黒帯のテストを受けるといっていました。
一人の時も何やら熱心に練習し合気道の開祖「植芝盛平」の書籍（たしかオランダ語版）を読んでいました。
そして妊婦の私を相手に練習です。
いくらやめてくれと言っても聞きません。
ここはオランダ、私には誰も味方無。おまけに妊婦で心も体も不安定。
やるしかないです。
いつのまにか私も相手の動きを読み、かわす技を身に着けました。（超短時間で）
弱い！よわい！すごーく弱い！！
彼ってバカが付くほど行動が読みやすく、私は彼が仕掛ける技をたやすくかわします。
息があがってぜーぜーしている彼、身長１８２ｃｍ。体重７５ｋｇ。私は妊婦。
私、もしかして合気道に向いているのかも！
と思い離婚して日本に帰ってきてから習いに行きました。
２か月足らずでやめてしまいました。
ちなみに離婚まで彼は「黒帯」とれなかったです。今はしりません。
離婚するにはかなりのエネルギーがいりました。
結婚は勢いでできるのかもしれないですが、「離婚」というのは身も心もへとへとになります。
「前をむいて進んでいこうよ。」という先生（私の幼稚園の時の）からのアドバイスも
「前」って一体どっちなの？？
という感じ。
考えが堂々巡り、進んだと思ったらまた逆もどり、
時々幽体離脱するのが唯一の救い（上の方から自分を客観的に眺めることが出来た）
せっかく縁あって一緒になったのに別れてもいいの？
もっとがんばるべき？
子供はどうなる？
私はすべての人に迷惑をかけている、
彼は悲しんでる。彼のお母さんも悲しませることになる。。
私さえ我慢したり、「普通」になればすべて解決するはず。。。
でもどうやって？
本当に闇の中にいた感じです。今思えば。。
私は妊娠中からなんども彼のもとを飛び出し、ひとりホテルに泊まったりしてました。
ホテルオークラの最上階に泊まったときは（空き部屋がそこしかなくて散財しました）
アムステルダムの街を見下ろして、もう一度頑張ってみよう！
と思い彼のアパートへ戻ったこともありましたが、、その後何度も家出を繰り返しました。
なんども日本に帰ることを考えて、、、
最後はオランダ語の先生の家に数週間お世話になっていました。
そこから弁護士さんのところに通い相談していました。
離婚が成立したのは１２月２４日。
すでに日本に帰国した私と娘にオランダの弁護士からのクリスマスプレゼント。
「離婚成立するのに時間がかかるわよ、彼、しつこいわよ」
と言われていたので離婚成立となったときはホントにホッとしました。
私が戻った東北の実家には毎日毎日アーウィンからファックスが届きます。
もう紙がありません。
紙一面に「キッドナッパー」（ひとさらい）、お前の家を燃やしてやる、
母親をレイプし、父親を目の前で殺すとか。。。。
すごいこといっぱい。
幸い英語で書かれているので家族のものは読めません。
（唯一英語の分かる弟は東京の大学にいました）
が、狂気は伝わってきます。
彼、、すごく、、悲しいんです。。。さみしいんです。。。
↑
これ、わかってるけど、もう嫌なんです！
私はまたしてもこの「家」に迷惑をかけてしまいました。
父親がいうように本当に「面倒ばかり起こす奴」たっだんです。
離婚が成立してもアーウィンは容赦しません。
年に２回はストーカー。
オランダから東北の片田舎まで私たちに付きまといました。
死ぬほどたくさんのメールも朝も昼も夜もない電話攻撃も。。。戦争の責任を取れとまで言われたよ。。
これはすべて過去です。
今娘は高校生です。
あれから何年もたちました。
彼はどこか暖かい国で結婚し息子をもうけたと聞きました。
（日本にはおまえの姉がいるんだ、と息子に何度も言っているという彼からのメールで知りました）
このまま幸せになってほしい。
今でもほんの時々メールがきます。
たぶんさみしい時にメールをするんだと思います。
これ、ざっくりとした流れ。
細かく書いていくかどうかは不明。
過去にエネルギーを費やすと未来に費やす分が減る、とかなんかの本に書いてあった。
でも
覚えておくのもいいのかもしれない。
自分の心がどう変化していくのかも書き留めておきたいから。