★ 漆とは? ★
:Bonjour
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輪島塗訪問記、とてもあいてしまいましたが、再開です
そもそも「漆」って何なのでしょう
日本人なら普通、子どもの頃から漆のお椀でお味噌汁
を飲んで育ってきていることでしょう。
でも、実際のところ、漆って何? と質問されたら

ちゃんと知る前のわたくしの答えは、「塗料みたいに上に塗るもの」です。...
これでは、説明少なすぎですね

もう少しちゃんとお勉強してみましょう

まず。漆は、そのほとんどがウルシオールという成分です。ウルシオール(urushiol)は、漆の木(本当に名前はウルシノキ
)から採れた樹液を加工したものです。
urusinoki
紅葉したウルシノキ
このウルシノキは、英語ではなんとPoison Oak(毒のオーク(ブナ)
)。乾いていない樹液の状態ですと、大抵の人はアレルギー性接触性皮膚炎ーつまりウルシかぶれを起こしてしまうからでしょう。山火事でウルシノキが燃えると大変です
その煙を吸うと、呼吸困難になったりしますから。確かに毒

「漆が乾く」ということ
ペンキ
など普通の塗料は、溶剤が揮発して乾きます。ここでいう「乾く」とは、「液体状」
から「固体状」
になるということ。つまり、「硬化」します。
でも、漆は、違います
漆はウルシオールが酵素の働きによって酸化することによって固まります(固化)
この酸化には、適度な温度と湿度が必要で、湿度75~85%、温度25℃前後が最適
ですから、「漆が乾く」といっても、水分の蒸発による乾燥とは違うのです。
硬化すると極めて丈夫なものになりますが、紫外線によって劣化します。それは、この「硬化=酸化」のためです。
どれぐらい丈夫になるかというと。。。。数千年
これは、北海道の縄文時代の遺跡垣ノ島から出土されたもの。中の木地はもう朽ち果ててしまっていますが、漆が塗られた上層部は、ご覧のとおり、色鮮やか

実は、先ほどの硬化=酸化反応は完成後もゆっくりと進んでいるからです。
それは、今作る現代の漆器も同じです。ですから、使いはじめはできるだけやさしく扱いましょう。1年したら普通に使えるようになり、使い込んで3年ほどたつと艶がでて完全に成熟
。こうしてしっかりと固まった漆は、酸やアルカリにも影響を受けることなく、数千年の時を超えるほどの耐久性を持つようになるのです。
ポイントは、とにかく使うこと!
水(H2O)にも酸素は入ってるので、おもしろいことに、水分によって硬化
するのです
どんどん毎日の生活で使ってお水に触れさせれば、どんどん強くなるのです
え
高価なものを毎日使うの
そうです、しまいっぱなしにすると乾燥しかえって痛みます
。
使った後に洗うことによって水分が補給され長持ちします。というよりも、実は漆器は日常生活の必需品でしたので経済が発達していなかった頃は全国各地で生産されていたのです
江戸時代ごろまでは、一般庶民は木製の漆塗りのお椀でご飯を食べていました。磁器の碗は、壊れやすく一般庶民には高級品でした(今とは逆ですね
)磁器の茶碗は産業が発達すると同時に、大量生産が可能になり、いわゆる工業製品として廉価に出来るようになり庶民に普及したのです。
さて、こんなに昔から、全国で好まれていた漆器、絶対もっとすばらしい点がたくさんあるに違いません
その秘密をみていきます
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★ 輪島塗って? 1 ★
★ 輪島塗って? 2ー木地 ★
★ 輪島塗って? 3 -秘密の粉3回 ★
そもそも「漆」って何なのでしょう

日本人なら普通、子どもの頃から漆のお椀でお味噌汁

でも、実際のところ、漆って何? と質問されたら


ちゃんと知る前のわたくしの答えは、「塗料みたいに上に塗るもの」です。...
これでは、説明少なすぎですね


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まず。漆は、そのほとんどがウルシオールという成分です。ウルシオール(urushiol)は、漆の木(本当に名前はウルシノキ

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紅葉したウルシノキ


このウルシノキは、英語ではなんとPoison Oak(毒のオーク(ブナ)





「漆が乾く」ということ
ペンキ




でも、漆は、違います

漆はウルシオールが酵素の働きによって酸化することによって固まります(固化)

この酸化には、適度な温度と湿度が必要で、湿度75~85%、温度25℃前後が最適

ですから、「漆が乾く」といっても、水分の蒸発による乾燥とは違うのです。
硬化すると極めて丈夫なものになりますが、紫外線によって劣化します。それは、この「硬化=酸化」のためです。
どれぐらい丈夫になるかというと。。。。数千年


これは、北海道の縄文時代の遺跡垣ノ島から出土されたもの。中の木地はもう朽ち果ててしまっていますが、漆が塗られた上層部は、ご覧のとおり、色鮮やか


実は、先ほどの硬化=酸化反応は完成後もゆっくりと進んでいるからです。
それは、今作る現代の漆器も同じです。ですから、使いはじめはできるだけやさしく扱いましょう。1年したら普通に使えるようになり、使い込んで3年ほどたつと艶がでて完全に成熟

ポイントは、とにかく使うこと!
水(H2O)にも酸素は入ってるので、おもしろいことに、水分によって硬化


どんどん毎日の生活で使ってお水に触れさせれば、どんどん強くなるのです


え


そうです、しまいっぱなしにすると乾燥しかえって痛みます

使った後に洗うことによって水分が補給され長持ちします。というよりも、実は漆器は日常生活の必需品でしたので経済が発達していなかった頃は全国各地で生産されていたのです

江戸時代ごろまでは、一般庶民は木製の漆塗りのお椀でご飯を食べていました。磁器の碗は、壊れやすく一般庶民には高級品でした(今とは逆ですね

さて、こんなに昔から、全国で好まれていた漆器、絶対もっとすばらしい点がたくさんあるに違いません

その秘密をみていきます









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