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★ 金唐革と金唐革紙1 ★

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金唐革(きんからかわ)ってご存知ですかはてなマーク金唐革紙(きんからかわし)ははてなマーク
京都で、金唐革を復元した方のアトリエにおじゃましましたニコニコ

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まぁ、素敵な建物ビックリマークラブラブ! と、まず最初からチューダー様式の建物好きなわたくしは、目がハートドキドキ
それもそのはず。昭和11年に建てられたイギリスのチューダー様式によるこの建物は、200年前の豪華客船の調度品がそのまま使われているそうです。建物は国の有形文化財に指定されています。
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チェリ・デザイン工房 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/celli/

このオーナーの徳力さんが、日本で金唐革(きんからかわ)を復元なさった方です。
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金唐革とは、ヨーロッパの王侯貴族の館や僧院では、石造りの建物に吹きこむ冷たい風をよけるため、なめした子牛の革に金属箔を貼りキラキラ、模様をプレスし、ニスを塗って金色キラキラをだしたのち彩色したものを壁に掛けていたものです。大変高価なもので、この種の革製壁掛けはスペインスパニッシュ・レザーと呼ばれ、スペインに起源があるといわれています。
つまり、かんたんにいえば、金唐革とは、

「タンニンでなめした牛革に特殊な金属箔キラキラを貼り、金型を使って浮き出し模様をつけ彩色を施したもの」

です。  
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そして、この芸術が完成されたのがイタリアイタリア イタリア語ではCUOI D'ORO(クオイ・ドーロ=黄金の皮革)と呼ばれるこの金唐紙を芸術として完成させたのはフイレンツェの画家サンドロ・ボッティチェリでした。音譜
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ボッティチェリはフレスコ画やテンペラ画に代わる壁画装飾として、CUOI D'OROを考えだしました。
そのためにこの革芸術は次の二つの大きな特徴を備えています。
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一つは建築に負けないだけの耐久性です。
彼の作品は500年後の現在もほぼ完全な形で残存しています。

もう一つの特徴は、大きさ
壁全体を装飾する為にそれだけの大きさのものが必要。しかし、一枚の革の大きさには自ずと限界が有ります。
そこで彼が考え出したのは一つの金型から複数の作品を作る事が出来る方法を生みだしました。
この新しい壁画装飾はさっそくメディチ家お金を始めとする当時の貴族や権力者達に受け入れられ、
以降300年に亘ってヨーロッパ各地の宮廷や寺院の壁を飾ってきたのです。
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ところが今から200年前、ロココ期の終わりを境に良質のCUOI D'OROは作られなくなりました。
革と金属箔を接着するのに使われていた塗料(ニス)が、新しいものに替わったために箔を貼る事が出来なくなったからです。

これを日本で復元したのが、徳力さん。
ご夫妻で試行錯誤し、なんとボッティチェリのプリマヴェー(春)を復元しちゃったのですラブラブ
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↑当時の雑誌掲載記事

こちらは、2枚で一組な額絵仕立て。下に箔があるから出てくる光が美しいですねキラキラ
昔の、古~い金唐革をたくさん見せていただきましたよラブラブ
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一般の方の見学も受け付けてらっしゃいます音譜

工房 チェリ デザイン
〒616-8125 京都市右京区太秦組石町2-2
電話 075-864-9566


さて、では、金唐革ってどういうものなのでしょう? 続く

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