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 大理石の壁、金箔で装飾をほどこした柱頭、フレスコ画で飾られた天井-目もくらむようなベルサイユ宮殿の広大な空間をうめつくしているのは、金属、グラスファイバー、アクリルでできた作品たち。。。。
庭園に立つゴールドの像、「大仏オーヴァル(Oval Buddha)」は、遠くから見ると、きらびやかな宮殿本来の装飾と見間違えそうにもなる。

賛否両論をまきおこしている村上隆のヴェルサイユ宮殿展。イギリス英語、フランス語フランスの記事・報道などで翻訳されていたもの、気になったものをベースにご紹介いたします。


■「ムラカミ・バッシングには慣れている」
 ルイ14世(Louis XIV)の絶対王政を象徴するベルサイユ宮殿で、こうした展覧会を開催するのは違法だと、フランスの君主制主義者たちは反対している。
 しかし開幕を控え記者会見した村上氏は、日本でも同様の反対運動はあり、「ムラカミ・バッシング」には慣れていると明かした。村上氏によると、SNSサイトには同氏の作品に批判的な人が3000人もいると言う。
 ポップアートの巨匠、アンディー・ウォーホル(Andy Warhol)と並び「ニューポップ」と称される村上氏だが、ロココ建築の贅を尽くした太陽王ルイ14世の宮殿と「競い合う」ことで、「今までで最も複雑な展覧会」になったと自ら評した。

 ベルサイユ宮殿で初めて現代美術展が開かれたのは2008年、米国のジェフ・クーンズ(Jeff Koons)氏の作品展だった。このときも保守派から激しい批判が起き、ルイ14世の子孫の1人が先祖を冒涜するものだとして開催中止を求め、訴訟を起こしたがヴェルサイユの裁判所と国務院 Conseil d'Etat に退けられました。しかし2009年のグザヴィエ・ヴェラン Xavier Veilhan ときには彼らは動きませんでした。彼がフランス人だったからでしょうか。ヴェルサイユ宮殿の館長、ジャン=ジャック・アヤゴン氏は「彼らは単に外国人が嫌いなだけだ」と切り捨てます。


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■テーマは「社会のモンスター」

 今回の展示作品には、自分の母乳で縄跳びをする胸の大きな少女のフィギュア『HIROPON』(1997年)や、自慰行為をする裸の青年のフィギュア『My Lonesome CowBoy』といった話題を呼んだ作品はないが、村上氏は「自分の作品にはエロティックなものは少ない」ので、展示の中になくても意外なことではないと語る。
 村上氏によると、あくまで主要なテーマは「社会のモンスター」で、それが時としてエロティックな表現になるだけビックリマークであり、だから「エロティックな芸術家だと、あまり呼ばないでほしい。わたしは普通のアーティストだ」と語った。

 前文化相でもあるベルサイユ宮殿美術館の館長、ジャン・ジャック・アヤゴン(Jean-Jacques Aillagon)氏は、今回の作品展が論争を呼んでいることは承知しているが、論争と検閲の区別はきちんとつけるべきだ!!と強調する。「ある映画が嫌いだからといって、その上映を禁じたとすればそれは社会的な検閲だ。それはあってはならない」。また「現場で作品を見ずになされている批判は、偏見によるものだ」と語った。

France 2 のインタビューでも「ヴェルサイユの傑作はルイ14世が理解できるものでなくてはならない。宮殿を村上の引き立て役のように使うことはルイ14世に対する冒涜だ」とする保守派の主張に対して次のように反論していました。「王冠2ルイ14世は彼の時代のすべての革新と創造を見てきて、欧州全体で起こっていたこと全てを知りたがっていました。だから私はルイ14世が村上氏の作品により的確に心を動かされると思います。なぜならこれらのアプローチは何よりも適切で楽しいものだからです」 参照記事 Le monde-Polémique avant l'exposition Murakami à Versailles

村上隆さんが出演したフランスのラジオFrance Culture 音譜

フランス人のインタビュアーが「村上さんの作品は、あの日本のカルト漫画『ベルサイユのばら』の幻想や記憶に呼応したものなのか?」と聞いていました。フランスで「ベルばら」は「レディ・オスカル」というアニメによって知られています。

あと、おもしろかったのは、村上さんの製作方法について。「私はヨーロッパのアーティストたちとアイデンティティの在り処が違う」、と。クライアントの依頼が最初にあり、それにいかに答えるか、いかにそれを超えるものを出していくかが問題なのだと。また村上さんの製作チームは 100人男の子女の子くらいいて、彼らのコミュニケーションをとりながら作品を作ると。このへん、クーンズといっていることが同じですね。「芸術企業家」ならではの発想です。今回のヴェルサイユには、そのうちの30%の方がかかわったそうです。「オタクはアートだから村上隆に反発し、フランス右翼はアートではないから反発している。」(by 竹熊健太郎)なわけなのです。が、この反発には、村上氏同様、わたくしも「誤解」からきているものが多いと思います。

このへん、こちらにまとめられている村上さんの発言を読むとわかりやすくなるのかも。

なぜ村上隆がヲタクに叩かれるのか

村上隆「一つ言わせてください」

村上隆さんの日本画についての連続ツイートまとめ

村上隆@takashipom 連続ツイートまとめ(8/31朝)

村上隆批判と村上隆自身および東浩紀による反論など



村上さんからこういうお返事をいただいたきに、あまりピン、と来なかったのですが。。

@MikaRuBis 例えるなら、ARTのハリウッドムービーレベル、と言えます。非常に高度で政治的で計画的で、失敗は許されないプロジェクトなのです。関係者全員が今までの人生の経験の全てを費やし、突貫しているのです。

ニコニコ放送を聞いてわかりました。 こちら(西洋社会)では、全く当たり前のことですから、最初よくわからなかったのです。。。。日本のアート社会の現状が欧米と違いすぎるということですね。社交界とも、政治ともつながっていない。


ところで、村上さんもベルサイユのばらについて言及していたので、一言。これに限ります。

「文句があったらベルサイユにいらっしゃい!」ポリニャック伯爵夫人

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ベルばらKidsぷらざより http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/

フランス語では
Si tu veux te plaindre, tu es toujours la bienvenue à Versailles!


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ベルサイユのばら―オールカラー (5) (中公文庫―コミック版)/池田 理代子



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