★お殿様的発想 | RuBisふわふわ王国 by 高木美香

★お殿様的発想

『東方Project』という人気のゲームシリーズに登場するグッズを、この作品の大ファンである人物が、京都の職人達を集めて作ってしまいました。
RuBisふわふわ王国 by 高木美香-漆ひょうたん3
「すばらしい徳利がある。深い色合いをもち、昔話に出てきそうな丸みを帯びたひょうたん型の信楽焼(しがらきやき)だ。ひょうたんを飾る組紐(くみひも)は、一つ一つ職人が手編みした正絹(しょうけん)の京組紐である。本来は着物の帯を締めるのに使われるものだ。お札は京小紋型(きょうこもんかた)の技法を用い、赤い顔料で縁取りした和紙だ。四国の水に強い和紙を使い、実用性も十分。そしてつやつやと輝く漆(うるし)は、この道40年の漆職人の手塗りだ。本来の仏具の仕事では滅多に使う事がない紫の漆をたんねんに塗り、仕上げている。さて、この徳利が『東方萃夢想』というゲームの登場人物、伊吹萃香(いぶきすいか)のもっているひょうたんを「作ってみた」ものだったとしたら?
。。。。。。
先ほど説明したように、すべてが本物の一級品。一つの手抜きもないため、完成したひょうたんの値段は定価で10万円にもなってしまったのだという。キャラクターグッズというより、美術品として作られたものだから、この値段でも安い……のかもしれない。」
RuBisふわふわ王国 by 高木美香-漆ひょうたん2
RuBisふわふわ王国 by 高木美香-漆ひょうたん1
ぐい呑みは、ガラスに内側から漆を塗っているそうです。輝きが美しいですね。
ご注文はこちら。魔導考房 http://ms.kadaru.mydns.to

漆の話題が続きますね。全トピックはフランスに渡った日本の漆でしたが、今回は純粋日本の伝統漆工芸。

ゲームの中のアイテムを実際に、最高レベルのものを使って実際に作ってしまったそうです。紫の漆はかなりレアです。お土産品などのレベルではなく、最高級の材料を使い、しかもこうして日本の伝統の技術を使って、作っているのは素晴らしいですね。採算など何も考えていなかった、昔の貴族や王様みたいです。でも、彼らがいたからこそ、芸術が発展したのです。彼らが注文主として、パトロンとして、経済的支援をし、そして時には時代をリードするような斬新なアイディアを与えたり、インスパイアを与えることによって芸術が保護され、そしてまた発展してきたのです。

忘れてはならないのが、今日「古典」「伝統」とされている「骨董」や「アンティーク」は、当時としては現代のコンテンポラリー・アートのように、斬新・革新的なデザイン・アイディアであり、ときとして非難・不評の対象であったということ。

「それは芸術か否か」という論争まで引き起こしたようなものが、普遍的に良いものは残り、長い歴史を経て、今日では「古典」と呼ばれるようになったということです。「伝統」というものは、「守るもの」ではなく、「発展させるもの」なのです。それが、「守ること」にもつながるからです。

ですから、最近日本の伝統技術によく見られるコラボレーション。わたくしは素直に「おもしろい」と思いますし、がんばっていると思います。
例えば、ハローキティ誕生35周年を記念した「ハローキティと日本の伝統工芸とのコラボレーション
日本全国の伝統工芸とのコラボレーションを試みたものです。キャラクターものですが、ある意味現代のデザインを表していますし、ここから伝統工芸に興味のわく方が増えればよいと思います。

RuBisふわふわ王国 by 高木美香-キティ伝統工芸1
九谷焼
RuBisふわふわ王国 by 高木美香-キティ伝統工芸2
清水焼
RuBisふわふわ王国 by 高木美香-キティ伝統工芸3
蒔絵工芸
RuBisふわふわ王国 by 高木美香-キティ伝統工芸4
和紙工芸


かたつむりコツコツがんばりますラブラブ
したクリックしたお願い!した
人気ブログランキングへ