★フランスの匠と日本の匠の美~蒔絵 | RuBisふわふわ王国 by 高木美香

★フランスの匠と日本の匠の美~蒔絵

ボンジュールフランスキスマーク

わたくしが好きなおフランス調蒔絵 、それはこちら。

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これは、今はロンドンのヴィクトリア・アルバート美術館にある18世紀のコモードです。作者はBVRB。わたくしが最も好きな18世紀のフランス家具職人の一人です。日本から渡った蒔絵のパネルを、フランスのゴールドのブロンズで取り囲み、大理石の台をのせて、和洋の美を芸術に高めています。マリー・アントワネットのコレクションからです。

マリー・アントワネットの母、マリア・テレジアはオーストリアの女帝ですが、
彼女はこう言っています。

「私にとって重要なものは、宝石白ダイヤより
漆器よハートクラブダイヤスペード

それほど、日本から渡ってきた漆器というものが、熱狂されるものであったのでしょう。(参考

そして、わたくしもこういうコモードcommodeや、蒔絵が一部使われているフランス・アンティーク家具は大好きなのですが、もっと好きかもしれないのがEncrier(オンクリエ)。インクスタンドのことです。

たいていの場合、蒔絵と金メッキをほどこしたブロンズゴールド、そしてポーセレン(磁器)と、当時の貴重な素材がすべて凝縮されています。メールパソコンや電話携帯がなかった時代、お手紙を書くことはとても大切なことでしたから、このような素晴らしい芸術品が生み出されたのでしょう。

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約150万円 NY sale

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これは、まだクリスティーズはサザビーズがモナコでオークションをしていた頃に、モナコで実際に見ました。約400万円

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これはパリで見ました。約120万円
旧タレーラン公のコレクションから出ています。
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フランスらしい濃いブルーの磁器。約120万円。

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約100万円。  ちょっと安っぽく見えるのは、19世紀のものなので、金メッキのやり方が違うから。

そして、この中で一番欲しいのは、コレ。
した    した     した
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こうして選ぶもの、なぜかいつも一番高いものばかり。ショック!
鑑定眼があるのも、審美眼があるのも、ときとして
考えものかもしれませんね。目

こんな感じのを購入したら、みなさまに羽ペンでマント羽
お手紙をしたためようと思います。ラブラブ!ラブラブ

これは、実際には日本の蒔絵ではなく中国の漆ですが、洋の東西のコラボという意味で同じグループとしてのせました。

Sotheby's と Christie's でさらっと検索したのですが、なぜかENCRIERはみんなChristie's。

ENCRIERを買うなら、Christie's ですドキドキべーっだ!
             もちろん全然そんなことはありません

ブタネコ筆不精でも、こういうのは好きドキドキ
した押してね!した
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