★世界都市ランキング2009

世界の主要35都市の総合ランキング調査 『世界都市ランキング2009』
(by 森記念財団)
対象都市は、
東京、大阪、福岡、ニューヨーク、パリ、ロンドン、ブリュッセル、マドリード、ジュネーブ、チューリッヒ、コペンハーゲン、アムステルダム、ウィーン、ベルリン、フランクフルト、ミラノ、カイロ、ムンバイ、シカゴ、ボストン、ロサンジェルス、サンフランシスコ、バンクーバー、トロント、シドニー、シンガポール、クアラルンプール、バンコク、香港、台北、北京、上海、ソウル、モスクワ、サンパウロ。
記事抜粋

同調査は、世界を代表する主要35都市を選定し、都市の力を表す主要な6分野(「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通アクセス」)と、さらに現代の都市活動を牽引する4つのグローバルアクター(「経営者」「研究者」「アーティスト」「観光客」)ならびに都市の「生活者」という5つのアクターの視点に基づき、複眼的に都市の総合力を評価。
各分野別に見ると、東京は経済部門で2位、環境部門で4位と上位にランクイン。経済と環境が双方とも5位以内にランクされる都市は他になく、東京が世界に比類ない経済と環境の双方を両立する唯一の都市であることが明らかとなった。だが、交通・アクセスの11位、さらに国際空港までのアクセス時間に限定すれば28位、法人税率は全35都市の中で最下位という結果に。仮に羽田空港がシンガポール・チャンギ空港並みのハブ空港になり、法人税率などをロンドン並みに整備すれば、東京は世界トップの都市になれるというわけだ。
総合1位にはニューヨーク、2位はロンドン、3位はパリだった。ニューヨークは「経済」「研究・開発」部門、ロンドンは「文化・交流」、パリは「居住」と「交通・アクセス」部門でそれぞれ首位に。


なんか都市の選出ですでに偏っているのですが、

・北欧がない。(コペンハーゲンが代替のつもり?)
・ドバイがない
少なくともこの2点。
結果にも色々思うことはあるのですが、まず、

これはおかしいです

居住はともかく、交通が首位なんてありえない


気になってもとの調査結果を見たら、交通のインフラがおそらく評価の指標になっている模様。インフラはまあまあでしょう。けれども、それがちゃんと機能していれば、のお話だと思うのです。東京みたいに正確に電車がくるわけではないし、すぐストライキがあってとまってしまう。タクシーがいつでもどこでもあるわけではない。客をとるよりも、自分のランチや家族との時間を大切にする運転手が多いので、空車でも停まってくれない。これは、日本人に対してもフランス人に対しても同じ。
ちょっとVIPが通ったり、サッカーチームの移動があったりすれば、すぐ交通を遮断。
これで、どうして交通が首位??
ロンドンの地下鉄やバスもいただけないけれども、少なくともタクシーは全然比べ物にならないです。高いけれど。

ミラノって経済的にすごく上位ですけど???

イタリアという国は南を含めないで、ミラノだけ比較したら、ヨーロッパの1,2を争う経済都市のはずなのですが。
こういうランキングをいつも見るたびに思うのが、調査をされた方は、全然住んだこともなくて、表面的にしか調査していないのでしょうね、ということです。住まなくても、旅行しただけでも色々わかると思うのですけれども、不思議です。
でも、こんなことを言ったら、ピーター・ホール卿や竹中平蔵氏に嫌われちゃうのかしら?

