★中国人はいつから椅子に座るようになったのか | RuBisふわふわ王国 by 高木美香

★中国人はいつから椅子に座るようになったのか

RuBisふわふわ王国 by 高木美香-bill2

「中国人はいつから椅子に座るようになったのか」
「李白は「静夜思」のなかで、中国の歴史において長い時間をかけて起こった大きな変化について伝えている。西域との交易が盛んになった唐代に中国に伝えられた椅子が、それまで数千年ものあいだ定着していた「正座」の習慣を変えてしまうことになったのである。

しかし中国と同じく椅子を使わなかった日本人と韓国人は、今でも椅子に座らない習慣を保持している。なぜ中国だけ椅子文化になり、日本や韓国はそうならなかったのか。

南京師範大学歴史学部の陳振(チェン・ジェン)教授は、唐代の大部分の時期、中国でもまだ、椅子は身分の高い人や老人、病人、障害をもつ人など限られた人々のために使われるに過ぎなかったという。正式な席では、依然として正座するのが普通だった。しかし唐代が終わり、五代十国時代に、正座は姿を消し、あぐらが主流になっていったとみられる。

宋代初期、正座とあぐらの習慣は依然保持されてはいたが、椅子が身分の高い人々の間から順次普及していった。そして北宋時代に決定的な変化が生じる。男性が椅子に座るのは常識になったのだ(女性が椅子に座るのはまだご法度だった)。その後、南宋中期までに、女性が椅子に座るのも普通のことになっていったという。

北宋時代、戦争に馬が用いられるようになり、馬の飼育や乗馬の際、椅子に座る姿勢をとることから、椅子の普及が促されていったのではないかと私は想像している。日本では馬は普遍的に用いられてはいなかったからだ。」レコードチャイナ 2009-09-22 10:21:38

椅子の話題は本当におもしろいです!!

古今東西、椅子は権力の象徴でした。椅子がなかった文化では、台座だったりしますよね。そして、日本ではずっと椅子を使わなかったので、「アンティークの椅子」というものが存在しないのが、日本人で18世紀フランスアンティーク家具を専門にしているわたくしにとっては、とてもおもしろいです音譜

わたくしがParisのChristie's Educationクリスティーズ・エデュカシオンと、ソルボンヌ大学でお世話になっていたのが、まさに椅子の第一人者の Bill G.B. Pallot 氏でした。彼の専門は18世紀の椅子椅子

RuBisふわふわ王国 by 高木美香-bill1

「18世紀の椅子の芸術」というこの本は、いまやアンティーク家具を学ぶものにとって、バイブル本のようなものになっています。すごいのは、彼がこれをなんと!23歳の博士課程のときに書いたこと。当時18世紀アンティーク家具の一大コレクターであったカール・ラガーフェルド氏が序章を書いているのもスゴイ。ハートクラブダイヤスペード

わたくしが唯一、シャポー!帽子(脱帽)な方です。こんな本、日本語でだって、23歳のわたくしに書けたかあやしいです。彼は、わたくしの卒論を見ていてくださったのですが、そのご縁でプライベートにこの著書をプレゼントしてくださいました。しかもメッセージ付きラブラブ

RuBisふわふわ王国 by 高木美香-bill3
ヘンなお花が書いてあります。どうやら絵の才能はない模様。ニコニコ

びっくりしたのが、この本の英語版がものすごい値段 でamazonで売られていること。!!

いまや、そんなすごいお値段になってしまったのでしょうか?
ちなみに、わたくしはいただいたフランス語版と、勝手にいただいてきた英語版と両方持っています。

ところで、お箸はなぜ中国では四角い象牙、韓国では金属、日本では木、なのは なぜなのでしょう??

ブタネコ私はフォークとナイフ派コスモスナイフとフォーク
したあとちょっとで50位!?ラブラブした
RuBisふわふわ王国 by 高木美香-banner2