「ザ・タウン」 です。ウサギはこの映画を見て初めて知ったのですが、ボストンのタウンという一角は全米で最も、銀行強盗が多い地域だそうです。主人公ダグ(ベン・アフレック)は通常は平凡な会社員。しかし裏では犯罪組織の一員でその緻密で用意周到な手口によって、いくつもの銀行強盗を成功させている腕利きの犯罪者グループのリーダーという闇の顔も持っています。
ある日、ダグはいつもと様に数名の仲間と銀行強盗を仕掛けます。いつものように綿密で緻密な計画をもって銀行を襲ったのですが、一瞬の隙をつかれて警察に通報されてしまいます。やむなくダグたちは銀行の女支店長クレア(レベッカ・ホール)を人質にとって逃走します。目隠しをさせて、自分達の招待を隠したまま途中で開放するも問題はその後、なんとクレアはご近所さんだったのです。かくて銀行強盗は(もしかして、素顔を見られているかも?だったらいっそのこと殺しちゃう?いやいやそれは返って足が付く、とにかく暫くは監視しよう)というわけダグはコインランドリーで何気ナ~ク接近して、お友達になります。しかしダグはやがてクレアという女性を知れを知れば知るほど、ダグはクレアという女性に惹かれてゆくのでした。

ストーリーがとにかく凄い!なんつたって、覆面して彼女の銀行に押し入った張本人が、被害者の女性と恋に落ちてゆくのです。もちろん仲間たちがそれを許すはずがありません。とくに長年の相棒ジェム(ジェレミ・レナー)の狂気にも似た友情が半端じゃありません。親友(愛するダグ)のダグが自分たちから少しずつ離れていくのを敏感に感じ取るジェム、その怒りはややもするとクレアへと向かいかねない勢いです。かつては親友として、ダグの一番だった自分がクレアにその地位を奪われ、あまつさえダグが銀行強盗家業から足を洗い、クレアとともに遠いどこかへ逃げようとしている事を知ったときの嫉妬のありさまは、まるで恋に破れた男そのものです。(ウサギ的にはまさに萌え所。どさくさにまぎれて唇の一つでも奪えば、それはそれで、別のストーリーの映画が出来そうです。マッチョだけどもクールで知的なダグと狂犬のようなジェムとの危険な関係・・萌えるわ~)

一方その頃、FBIも黙っていません。入念な捜査でじょじょにダグたちにちかずいててゆきます。元々、FBIはクレアには強盗の被害者として捜査の一貫として比較的身近にいました。そして彼女を通して少しずつダグたちに疑いを持ち始めていたのです。(確か。)
後半になるとダグは否応なしに次の大掛かりな強盗計画に巻き込まれてゆきます。しかしそれはまさしく危険な罠でもありました。計画に参加しなければクレアを殺すと強盗団の元締めに脅されるダグ。やがてクレアにはダグのもう一つ顔の正体がばれ、二人は破局してしまいます。狭まるFBIの捜査の網。ギリギリの決断がダグとクレアに迫ってくるのでした。
ウサギ的にはとにかくダグとクレアとジェムの三角関係にご注目です。特にジェムの少しキレ気味なまでの友情はほとんど恋に近いくらいの狂おしさが感じられました。そしてダグのマッチョなんだけれども、クールで知的な感じが2人の静と動のコンストラストとあいまって物語に深みを与えてくれてます。
この冬お勧めの1作です。ウサギでした。
主演のベン・アフレックは他にもこんな映画に出ています。
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