もともとシン・ユンボクと言う名は兄の名前だったのです。兄は幼いながらも有能の絵師として将来を嘱望されていたのですが、実はすべて妹が書いていたものだったのです。それを苦にして兄幼くして自殺。以来7歳の小女は兄の名前をついで、王の信任も厚いキム・ホンドの弟子として女人禁制の宮廷に出入りするようになったのでした。
さてこんな秘密を持つユンボクですが、ある日、本物の鏡(当時の鏡は青銅製)を割って、奴隷の身分に落とされそうになったガンムを自分が絵を書くことによって助けます。以来急速に親密に成ってゆく2人ですが若い女を覗き見していた所を見つかり逃げ出したところ足が滑って川に落ち、透けた衣から乳首を浮き出てしまった事から女である事がばれてしまいます。この辺たりから2人のなす事、やる事が何をしてもエロイといいますか、どうしても性愛の臭いが漂いはじめます。でも二人の清純なイメージがとてもよくいやらしい感じがちっともしないのが良かったです。
この作品の見所は何と言ってもガンム(キム・ナムギム)の男らしさと優しさ、シン・ユンボク(キム・ミンソン)の美しさに裏打ちされたベッドシーン。延々と続く愛の営みシーンは、たどたどしい筈の2人の愛の営みが意外と大胆なプレイに及んでいる(絵をかく時の筆を使ったり・・筆はあ~んの道具ではありません)など・・すると良く見ると若い二人の激しいプレイを食い入るように覗いている人が・・なんと師匠のキム・ホンドです。そう、実は師匠はガンムの事が男同士で有りながら愛してしまった、という展開はウサギの妄想です。じつは師匠と弟子という間にありながらいつの間にかホンドはユンボクを弟子としてではなく、女として見ていたのでした。
さてユンボクですが彼女には敵が大勢います、その才能ゆえ妬まれガンムと親しくしただけで「この男色家!」(女なのに男色家と言われるなんて微妙です。)とののしられ、「俺の○○も味あわせてやる!」とあわやレイプされそうになります。そうなると師匠が黙っていません、レイプしようとした若造を片腕でクビをねじ上げます。←(てめ~俺の女に何すんじゃ的なのり)もっともその後、その師匠にも言い寄られレイプされそうになりますが・・・。
さて、道ならぬ恋に身を焦がす2人ですが、ついに2人の中が発覚して悲劇の幕が開くのですが・・・。
ウサギ的にはこの映画、決してハッピーエンドとはいきませんが、初恋の甘さと挫折、愛を貫き通した男の純情、道を踏み外した師匠と弟子の関係など・・道ならぬ恋の王道とも言うべき作品で、とても良かったとです。是非一度映画館でご覧になってください。 ウサギでした。