と言う訳で「宇宙戦艦ヤマト、復活編」
です。来年には木村拓哉を主役にした、実写版のヤマトの公開が控えるなかその前哨戦とも言うべき今作。いよいよウサギも3次元萌えから2次元萌えの世界へ突入です。さて、宇宙戦艦ヤマトと言えば、数多くのお約束、何百発直撃弾を受けようが、一向に沈まない(ヤマト第三艦橋現象、または第二砲塔現象)、日本語が以上に堪能な宇宙人(デスラー日本留学説)、ヤマトの乗組員が全員日本人(ヤマト外国人差蔑視説)、などなどそんな物にイチイチ突込みを入れるのは野暮と言う物です。ヤマトとはそう言う物なのです。だからそれを踏まえた上で、腐的な意味も交えて見て来ました。
あらすじは、アクエリアスの接近から17年の歳月が流れた2217年、地球は新たなる危機に直面する。はるか彼方の宇宙から「カスケードブラックホール」と呼ばれる移動型のブラックホールが地球に接近、このまま行けば地球は飲み込まれて消滅するさだめにあるというのだ、人類は急遽、移民船団を組織、サイマル恒星系の惑星アマールの月を第二の地球と定め、移民を開始するのだが、その移民船団がアマールに向う途中、謎の武装戦艦に襲われ全滅すると言う事件が発生(森雪はこの段階で行方不明に)、地球政府は元宇宙戦艦ヤマトの戦闘班長、古代を呼び戻し再建されたヤマトに護衛艦隊と移民船団を託し、アマール(もっとも、アマールにはアマール人という、どっから、ドー見ても地球人の宇宙人が先住民として住んでいます。まあイスカンダルの例もありますので、突っ込まないで置きましょう。)に向かわせた。まあこんな所でしょうか。
今回のこの作品は従来のヤマトシリーズで決定的に違うのは、古代進や真田志郎と言った旧世代の登場人物たちがちゃんと年を取っていることです。ウサギはヤマトシリーズは、サザエさんやドラえもん同様不老不死だと思っていたので、これは少々驚きました。その為、古代進も若干老け顔で何と、森雪との間に美雪という娘までこさえています。しかも森雪も行方不明という今までにない設定です。(まあ、ウサギ的には戦艦という密閉された男だらけの世界では女など無用と思っているのでどうでもよいのですが。)
まず、言わせて貰いたいのは、戦闘シーン以外のシーンの異常劣化!これは頂けません。ほとんど大川○法の「仏陀○誕」クラスにまで劣化しています。歴代のヤマトシリーズは新作が登場するたびにグラフィックが綺麗になっていたので、残念です。音楽も歴代ヤマトシリーズは壮大なオリジナル曲だったのに、今回はどこかで聞いたクラッシックに変更され、銀○伝の劣化版の印象は拭えません。古代進に代表される、熱い、硬派なイケメン(戦隊物のレッドに相当)以外に若者世代が入って来たのはいいのですが、画質と画力の劣化で本来ならイケメンなのでしょうが、ヤマトの歴代の美形キャラと比べるとブサイクにしか見えないもの同士がやたらと殴りあったり、罵りあいながら男同士の恋愛関係友情を深めて行くという下手なお約束シーンがブサイク同士のじゃれあいでは萌える事もかなわず、正直、辟易いたしました。くだらない事で争っていてもそれなりに絵になるのは美形だから許されるのです。出川哲郎とダチョウ倶楽部が罵りあって、カッコイイと思いますか!?、思わないでしょ!小出恵介と林遣都が罵りあうから萌えるだYO!とウサギは強く訴えたい!ストーリーの展開も強引そのもの、「別の次元からの悪の存在」が聞かれてもいないのに、ペラペラと戦争目的をしゃべるシーンに至っては、さすがに「火曜サスペンスかYO」と突っまずにはいられませんでした。これではほとんど戦隊物の2番煎じ、もしくは「仏陀○誕」レベルです。原案は石原都知事らしいのですが、作品全体に知事らしい安い国粋主義の臭いがするのはウサギだけでしょうか。作品の展開からして、恐らく第2作もあるのかな~と期待しますが、今作がこの有様では2作目は厳しいのではないでしょうか?ヤマトファンのウサギとしては不安でなりません。しかし百聞は一聞にしかずと申します。もしかしたら、新生ヤマトの息吹を感じる人もいるかと思います。ヤマトファンの方は是非今作をご覧になり、売り上げに貢献しヤマトの次回作に期待をつなげてもらいたいと思いました。 ウサギでした。
悪役の何とか提督 断じて、スター○レックのMrス○ックではありません。
少しふけた古代進・・びみょ~だ・・。なんだか妙にメタニックな印象が・・・。