【社会人地獄その9】
晴れて本交際となった私たち
といっても仮交際期間と変わらず、飲みに行ったり週末デートしたりして過ごしました
一泊の旅行もしました
何の不満も無いまま穏やかな付き合いが8ヶ月ほど続き、とある遊園地の観覧車に乗りました
そこで彼はひざまずいて
「結婚してください」と言いながら、指輪をパカッと出してプロポーズをしてくれたのです
嬉しい!嬉しいけど…
早くね?
そのままの気持ちを彼に伝えました
私
「嬉しいし、結婚したいけど私が急かしてしまったみたいで心配、大丈夫?」
Nくん
「うん、僕が早く結婚したいと思ったから指輪も用意したんだよ。本当はこの前の旅行に間に合わせたかったけど指輪ができあがらなかったから。だから結婚してください」
私
「はい、喜んで」
結婚が決まりました
なんだかトントン拍子に事が進んでいて少し不安になりました
詐欺的なやつだったらどうしよう(疑り深い)とネガティブな考えが出たりしましたが、同じ会社に勤めててそんなことするわけないか、と納得
何より彼が誠実な人なのは私がよくわかっていました
物事がトントン拍子に進んで不安になった時は、矢沢あい先生の「Paradise Kiss」のこのシーンを思い出します
トントン拍子に進んで行けるのはその道が自分に合ってる証拠
こういう風にポジティブに考えられる人間でいたいです
ということで
お互いの両親にも挨拶をして
顔合わせも済ませ
結婚への準備を着々と進めていきました
そして会社への報告
誰にも知らせずに付き合ってきたので緊張しましたが、皆さん祝福してくださいました
例の部長もこの頃には既婚者となっていたので、普通に祝福してくれたように思います
夫とは同じ部署でしたが、異動などもせずに済みました
そして結婚式を数ヶ月後に控えたある日
夫から
「転職したい」と告げられました
つづく