【就活地獄その9】

命の会社からの電話
緊張しながら電話に出ます

「もしもし、はなこさんですか?
先日面接した〇〇社です。
先日はお忙しいなか、面接にお越しいただいて
ありがとうございました」

「こちらこそ、どうもありがとうございました」

相手の声のトーンが焦った様子です
(あ、ダメだったかな…)
声色がこころなしか緊張でうわずります

「もう他に決まっちゃいましたか?」

と聞かれたので

「いえ、1社から内定はいただきましたが
御社が第1希望ですので返事を待っていただいてます」

と正直に答えました

「あー!良かった!間に合った!
ぜひウチで働いてほしいので、よろしくお願いします!」


本命の企業からも内定をいただけました


興奮しながら
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
とその場で内定承諾の返事をしました


電話を切った後もしばらくドキドキしました


なんだかハローワークに行ってからトントン拍子に決まったな
ちょっと拍子抜けというか今までの苦労はなんだったのだろう感がありました

もっと早くハローワークに来ればよかったな、ともちょびっと思いました


ハローワーク掲載の企業は玉石混交ともいいますので、とんでもない会社も中にはありますし、内定先も働いてみるまでは、どんな会社なのかわかりません


とにもかくにも、これで私の就活は幕を閉じました

……と言いたいところでしたが、
まだやり残したことがあります

健康保険組合に内定辞退の連絡をしなくてはなりません

ちょっと気が重いですが、お待たせしているので、その日のうちにすぐ電話しました


「もしもし、〇〇健康保険組合ですか?
先日面接していただいた、はなこと申します
大変申し訳ないのですが、別の会社に就職することにいたしましたので
内定辞退の連絡をさせていただきました」

すると担当の方は、怒った様子で

「え?そんなの困るよ!
うちが第1希望って言ってたじゃん
他の人に断りの連絡をしちゃってるし…」

と言われてしまいました

そんなこと言われても、ちゃんと3日以内という返答期限も守っているし…と困惑しましたが
謝るしかありません
(謝る必要があったのかどうかわかりませんが、当時の私には「謝る」ということしか頭に浮かびませんでした)

「申し訳ありません」

この後も何か言われましたが、忘れました笑

結構な勢いでお怒りだったので、怖かったという記憶だけが残っています

この会社入ってたらやばかったかもな…と少し思いました

こんな会社ばかりではないですが、
就活生の立場って弱いよなとつくづく感じます

「お祈りメール」さえくれない「サイレントお祈り」の企業があったり、かなりプライベートな失礼な質問をしてくる面接官がいたり、そのたびに神経がすり減っていきます

 
後日、選考途中の法律事務所から
「二次面接に進んでほしい」との連絡がありましたが、辞退する旨を伝えたところ、
「あら、それは残念です うちとはご縁ありませんでしたが、就職おめでとうございます」
と言ってくださいました
 
こういう素敵な対応の企業もあります
 
 
こうして今度こそ私の就活は終わりました
 
就活は無事終わりましたが、ここからが本番です
「いい会社だといいなぁ…」
 
就活地獄 新卒就活編 
おわり