【就活地獄編その4】

相次ぐお祈りメールに
次第にメンタルがブレイクしていくわたし

リーマンショック
など社会情勢的要因もありましたが

何かのせいにせず
これは自分の力不足&学力不足(大学の偏差値)で
こうなってしまっているんだ
今まで積み上げてこなかった自分のせいだ
と現状を受け入れていました


何かのせいにするのは簡単だ
それで何か解決するか???
現にこんな状況でも内定をもらっている人もいる
とにかく就活を地道に続けて
ご縁のあった会社に就職しよう

と自分を奮い立たせていました

とはいえ、精神的にはギリギリのところにいます


弱音や愚痴を聞いてくれる人…


当時、付き合っていた年上の彼氏がいました

彼はすでに社会人で、私の前年度に就活をし、
数社から内定をもらっていました

彼は大学を転学したり、
奨学金+アルバイトで大学に通ったりと
色々苦労してきた人なので


甘ちゃんの私が弱音など吐こうものなら
「自分のせいじゃん、もっと努力すれば?」と言われそうで、甘えるべきではないな、と言えずにいました

しかし

あまりにも思うように就活が進まず
自尊心もガタガタになり、へこむ毎日だったので


初めて彼に弱音を吐きました


アドバイスが欲しいわけでもなく
ただただ慰めてほしかったので


「うまくいかない原因は自分だってわかっているのでただ"がんばったね"と言ってほしい、共感してほしい」

と伝えてみました


彼から返ってきた言葉は


「相手企業の面接官でもないし、誰が悪いとか、はなこが頑張っているかは俺にはわからない だから何も言えない」


正確には覚えていませんが、
こんなようなことを言われました


たった一言の「がんばってるね」の言葉さえかけてもらうことが出来ませんでした


カラッカラに乾いたこころに
1滴 たった1滴でいいから
水をかけて欲しかったのに
あなたはくれないんだ


このときのことは、あまりにも絶望したので
いまだに記憶に残っています笑



こう書くとどうしても彼が悪いみたいな印象に
なってしまうのですが、彼にとっては、今まで甘えた生活してきたのだから
「もっと頑張れよ」と思っただけなのでしょう(もちろん本人にしかわかりませんが)



弱弱な状態の残り一本の支えが

「ポキッ」

と音を立てて折れるのを感じました


彼に救いを求めるのは間違っている
これは自分の問題だから自分でどうにかするしかない

と頭でわかっていても
自分を慰め、奮い立たせる言葉が必要でした


「もう頑張れないかも」
どんどん就活に対する気力が無くなっていきました



そんななか、様々な事情があって
実家の父母が離れたところに引っ越すことになっており、就職中に一人暮らしをすることになりました

といっても距離的には電車で1時間半くらいです

引越しが無事に終わり、家族で住んでいた家にひとりで戻る電車内できれいな夕焼けを見ながら

・就活がうまくいかず先行きが不透明なこと
・彼に優しい言葉をかけてもらえなかったこと
・家族と離れくらすことへの寂しさ

色々なことへの不安感があふれてしまいボロボロと泣いてしまいました


親も親で事故や病気など本当に色々なことが重なっての引越しだったので、「余計な心配をかけないようにしなきゃ」と弱音を吐くことができませんでした


しかし、企業の採用もガクンと目減りし
ついに選考の手持ちカードも無くなってしまい
精神的にもボロボロ状態だったわたしは

母からの

「こっち(引越し先)には、蛍がいるみたいだから見においで」

という連絡で


少しのんびりしようと考え、
親の引越し先にしばらく滞在することにしました



その滞在時に、母親に自分のことを打ち明けました

私「就活全然うまくいかない、面接にさえ進めなくてしんどい」


そう弱音をぼやいた私に対して母は

母「見る目の無い会社ばかりだね(怒)」

と言い、ちょっと怒りながら励ましてくれたのです


こうやって文字にするとどうってことの無いことのようですが

母が
私の気持ちに寄り添い
企業に対して「見る目が無い」と怒ってくれて頑張りを認めてくれて

すごく救われた気持ちになりました

無条件に私の味方をしてくれる
つまり
真面目にやってきたと信じてくれている

それが伝わってきました


そして
私「就活どこも決まらなかったら こっちでアルバイトとかしながら暮らそうかな」


と冗談半分で言ったら、

母「うん!そうしなよ」
父「いいじゃない?」

両親はそんな風に答えてくれました


精一杯やってダメなら仕方ない!
どうにも決まらなかったら帰る場所があるんだ!


この帰る場所がある、というのは自分にとってとても大きなこころの支えになりました

「ポキッ」と折れた瀕死状態のこころの支えは、
ツギハギと包帯だらけで痛々しいですが、なんとか修復することができました

いや、見た目こそ痛々しくみすぼらしいかもしれませんが、前より頑丈になった気さえします

 


タイトルにある

”孤独なわたしを支えたもの”

は、両親でした


「よし、もうちょっとがんばろう!」

できることをやり切ろう!と就活を続ける決意をしたのでした