【もう二度と、同じことが起きないように】

https://youtu.be/BeS8ZVAORB4?si=u9v3YvwjNUCKjMsb
あるこども園で起きた、ひとつの事故。
誤嚥(ごえん)をきっかけに、あるお子さんが重い障害を負ってしまいました。
ですが、その事故は「死亡事故」ではなかったため、大きく報道されることもなく、
検証されることもないまま、社会の中では静かに埋もれていました。
けれど、その出来事がどれだけ重大で、どれだけ多くのことを私たちに問いかけているか。
それを、私たちは無視してはいけないのではないかと思います。
ご家族は声をあげておられます。
「同じような事故が、またどこかで起こってしまわないように」と。
私自身、この話を知ってから、ずっと心に残っています。
そして、こんなことを考えさせられました。
▷ 重大な事故でも、社会に知られないことがあるという現実。
亡くなられていないからこそ、報道されない。
それでも、ご家族にとっては、日常が大きく変わってしまった重大な出来事です。
私たちは、目に見えるニュースだけではなく、「報道されなかった出来事」にも
もっと耳を傾けていく必要があるのかもしれません。
何でも報道されれば情報過多になり、大切な情報が埋もれてしまうこともありますので、どこかで線引きされる必要はありますが
重大な事故の報道があったときには、その手前に沢山の事故があるだろうと想像力を働かせたいものです。
▷ 共有や問題提起が、もっと自然にできる世の中であってほしい。
「こんな事故があった」と声をあげることは、
時に責めることと受け取られたり、過去を蒸し返すように思われたりします。
でも、問題提起は「誰かを責めたいから」ではなく、
「次に同じことが起こらないように」するために必要なこと。
もっと安心して、痛みや気づきを共有できる空気があれば、
防げる事故がきっと増えると思うのです。
現場での小さな事故や不具合は日常茶飯事で、意識的に共有したり改善案を考える必要がありますし、現場だけでなく、家庭との共有も大切ですよね。
あえて対話の時間を設けるもの、ひとつですが、何気ない日常のやり取りを大切にして関係を構築しておきたいものです。
▷ どれだけ気をつけていても、事故が起きてしまうこともある。
これが一番、私たちを不安にさせる現実かもしれません。
どれだけ注意していても、命に関わる事故であったとしてもゼロにはならない。
だからこそ、日頃の備え、そして「後悔しないために何をするか」を考え行動することが
とても大切なんだと思います。
日々の何気ないことも幸せであることを忘れずに、毎日を大切に過ごしたいですね。
この事故のことを教えてくださったご家族の勇気に、心から感謝しています。
大きな悲しみや苦しみの中で、それでも「同じことが起きてほしくない」と声をあげてくださったこと。
その声を、私たちはしつかり受け取り、今できることに変えていかなければいけません。
そして、自分自身にも問いかけたいのです。
「私にできることって、なんだろう?」
「今日、しておきたいことは何だろう?」
完璧な備えなんて、誰にもできません。
でも、小さな気づきや行動を積み重ねることなら、誰にでもできます。
誰かの経験を、次につなげるために。
「今できること」を、一緒に考えていけたらと思っています。
ご感想や、皆さんが考えたことも、よかったら教えてくださいね。
声に出すことで、つながりが生まれます。
そして、そのつながりが、また誰かの支えになりますように。