【心がほどける支援の入口】
司法福祉研究集会「ひろがる・つながる入口支援」に参加してきました✨
主催は日本司法福祉学会。テーマは「入口支援」。
「出口支援」なら、なんとなく聞いたことがあるかもしれません。
でも「入口支援」って…?
それはつまり、
“困ってから”じゃなく、“困る前”に差し出される手。
社会に入るその入口で、そっと背中を押すような支援のこと。
今回の基調講演では、現場の弁護士さんが実例を交えながら、入口支援の必要性を力強く語ってくださいました。
実は、犯罪に関わる人の中には知的障害や発達障害のある方が少なくありません。
でも、決して「障害が犯罪を引き起こす」のではなくて――
たとえば
・ちょっとした仕草が“怪しく”見えてしまったり
・言葉でうまく説明できなくて誤解されたり
・共犯者に利用されやすかったり
そんな“生きづらさ”が、背景に潜んでいることも多いのです。
そしてもうひとつ…
彼らの多くに共通していたのが、「本当は支援が必要だったのに、つながることができなかった」ということ。
それって、どこかで見たことありませんか?
実は私たちが日々向き合っている“子育て”の中にもよく似た場面がるように思われます。
・自己肯定感の低さ
・社会との距離感
・SOSを出せない、受け取ってもらえなない孤立感
こうした子どもたちに、
もしその時、適切な関わりがあったなら。
少しでも早く、「気づいてくれる誰か」に出会えていたなら。
その後の人生は、大きく変わっていたかもしれません。
特性を「個性」として認めること。
そして、ただ寄り添うだけでなく、
「やるべきことを知り、実行できるチカラ」を育てていくこと。
これは“型にはめる”ことではありません。
自分で自分のご機嫌を取る術を知り、
トラブルを避け、自分らしく、安心して生きていくための“術(すべ)”なのです。
最初は、誰かの声かけが必要です。でも、いつかは自分で「どうしたらいいか」を選べるように。
支援は“永遠のお世話”ではなく、
“手を離しても大丈夫”になるための準備。
だからこそ、支援を必要とする子どもだけじゃなくて、支援をする人や家庭への支援も、とても大事。
入口支援は、「まだ大きく困っていない段階」に手を差し伸べるもの。
でもそのさらに前――
“芽”のうちに気づいて、声をかけられる私たちでありたいと思うのです。
個性への共感だけではなく、
その子が将来「生きやすくなる未来」を見越して、今、何ができるかを考えること。
失敗を恐れずに、課題に向き合って「向上のチャンス」として活かしていくことを大切にしたいですね。
まとめ
障害があることで、犯罪に巻き込まれてしまったり、知らないうちに加害者になってしまうリスクは、現実にあります。
だからこそ、私たちは課題から目をそらさず、
「負荷の時=チャンス」と受け止めて、
いまとっしょに乗り越えていきたい。
子どもたちが、大人になったその先も
“幸せでいられる未来”を想像しながら♡
何をすれば良いか分からなければ、気軽にご相談下さい