みなさんいかがお過ごすか?

カナダは昼夜の気温差が大きいので等でする際はジャケット必須ですが昼間は本当に、あちい!!! です。


人種差別と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか。

いろんなものがあるとおもいますが今回は私が実際道端で受けた実体験を紹介したいと思います。

今までいろんな国に行っていますが、公の場で露骨に人種差別を受けたことが初めてで、衝撃的であったものの考えさせられる部分のあったので今日はそれをシェアしたいと思います。


姉と一緒に図書館に行った帰り道、暑いね〜なんて言いながら信号を待っていました。すると、ホームレスの老婆がフラフラと近寄ってきて私たちに向かって

『You guys have to go back to your country!!』(お前ら母国に帰れ!)って甲高い声で叫ばれたんです。

周りに2、3人いた気がします。もちろんみんな無視ですが、私と姉は時が止まったように感じました。

その瞬間に私はいろんなことを考えました。

とっさにその老婆を避難することはできませんでした。何故なら彼女のいうことが少し理解できてしまったからです。

確かに、カナダから呼ばれたわけでもない私たちが自分勝手に興味本位でカナダに来ているわけです。旅行ならともかくお金を稼いでカナダ人が作り上げた歴史、環境にあたかもカナダ人のように住み着いているわけです。

カナダらしさに誇りを持っている先住民にとってはよく思わない人もいておかしくないと思います。


日本のラーメン屋さんで「外国人お断り」の表示について一時期問題になった記事を見ました。最初は日本もここまで来たかと情けない思いでしたが、ふと真剣に考えた時に、もし日本を担う昔ながらの頑固親父がいなくなったら「日本らしさ」ってだんだんなくなっていくんじゃないのかなとも思いました。

国によっての『国らしさ』ってその国に生まれ、そこで育った人が死ぬまでそこにいなければだんだんと薄れていくんだろうなと。

私のアイデンティティは日本ではあるものの、スイスの大学に行き、アメリカでインターンシップをする人が日本を語って良いのだろうか。


カナダをこよなく愛し、カナダの歴史、あり方を熟知していない、ましてや英語すら流暢に話せない若者がふらふらとカナダに来てお金を稼いで遊んで帰っていく。

極端に書いていますが簡単に言えばそんなとこでしょう。


カナダ人の彼女にとっては差別ではなくて1意見なのでは。もしかしたらカナダ人の大半は心のどこかでそれを思っていて彼女がそれを代弁して言ってくれる言わばヒーローなのか。

カナダに限らすどこの国でも言えることです。


日本を出て海外に生活が長い今、人を見かけで判断する人を擁護する気は全くありませんが日本を誇りに思えるからこそ熟考できる人種差別問題。


今回は『差別』という話題で書きましたが一概に差別と考えるのもよくないなと。

その国のアイデンティティを保つのは国際化が進んでいる今、寂しくはあるものの、向き合っていい問題なのではないのでしょうか。

人間のエゴなんですけどね。


最後まで読んでくださりありがとうございました!

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