1度実家に帰り、姉に電話した。

母は少しでも何か口にいれようと、食事作りをしてくれた。


姉はすぐに出た。


姉「こんな遅い時間までお疲れ様だったね…。お父さんどうだった?」

私「…悪性だった。食道がんだって…」

姉「……そっか、うん、そっか」

私「うん、肺にも影がうつってるって。転移してると思うって」

姉「…あー…うん…そっか」

姉もひどく落ち込んでるのがわかった。


そしてこれからの流れのことを話した。

まずは治療してくれる病院。

姉もA病院がいいと決めていたようだった。

姉は癌だった場合、病院はどこがいいか探してたようだった。

母にも話し、A病院に決めた。

すぐに明日、セカンドオピニオンで予約をとることにした。


姉「ごめんね、色々まかせちゃって…今週末そっちに行くから」

私「ううん、大丈夫だよ」


子供たちもある程度大きくなってたので、それが救いだった。

旦那も残業せずに帰宅して子供たちのごはん等やってくれいて、とてもありがたかった。


その日の夜は眠れなかった。

どんな治療になるのか…

ネットで検索しては安堵と不安とごちゃごちゃの感情になって、スマホを閉じる。

でもまた、不安になって検索する。


その日は一睡もしないまま朝を迎えたのを覚えています。