その後諸々説明を受けて病院を後にし、入院グッズは明日の朝に届けることになった。
母は家に帰り、私は入院に足りないものを買いに行った。
そこで、本屋にも行った。
父は本を読むのが大好きだった。
入院中、何か没頭できるように…
父が好きそうな本を3冊程購入した。
帰り道、姉から着信があった。
私は近くの公園に行き、電話をとった。
姉「もしもし?何、どうした?」
私「お姉ちゃん、お父さん、食道に腫瘍があって癌かもしれないから検査するって」
また泣いてしまった。
その後、どのくらい話したか。
自分たちの心を表すかのようにいつのまにか外も真っ暗になっていて。
良性かもしれない、その望みにかけようと。
姉とふたりで前向きな気持ちでいこうと。
電話を切ったあと、入院グッズを準備しに実家に。
母とも姉と話したことを伝え、女3人前向きに言霊を信じよう。
「お父さんは大丈夫」
この日から、本当にボソッこの言葉を口にしていました。1日に何回も何回も。
そしてジェットコースターのような一生忘れられない1日が終わりました。