「お腹が空いた‥」

が口癖の私。



恥ずかしながら

胃下垂であることを言い訳に‥

時間の縛りを考える事もなく

お腹が空いては

食べ物を口にする、私。



飴、ガム、ジュース

酒、煙草‥

ほぼほぼ‥口にしない。

できないけれど。



それでも

頑なに信念を貫き

得体知れぬ、美的価値観という抽象を

渇望しては

望みを抱きながら。


反面

だらしのない‥

この生活に

最近、自分は嫌気がさしていた。


なぜ?


お腹が空いたら、

好きな音楽を。

お腹が空いたら、

描く。

お腹が空いたら‥

身体に良いものを選び、

お腹が空いては、

ヨガ。


お腹が空いたら

抱きしめる。

お腹が空いたら‥

そばに寄る、小鳥に話しかける。


私は‥

私は、

飢えることを

知る。

私は、

飢えることを

忘れたくはないの。


私は

飢えていることに

ふと、気がつくの。


愛とはね

言葉じゃないからね

愛とはね

抱きしめることだからね

愛とはね

夢、望みじゃなくてね

愛とはね

目の前にある現実現状から

逃れないでね

愛とはね

温度、温もりを築き

愛とはね

形じゃなく‥


愛とはね

お腹が空いてばかりじゃ

愛とはね

己ばかり綺麗な服を纏うのではなく

己にとらわれてばかりではなく

目の前にある

目に見えない小さな愛にすら気づき

一つずつ

丁寧に‥

それは きっと、

羽を織ることのように‥

きっと。

きっと‥


長い長い物語を

書き綴ることのように‥

終わりのない

際限ない

湧き出てきてくる泉のように。



満たされない心を埋めるのではなく

満たされない現状を埋めるため

そうね

自惚れることなく

嘘じゃない愛に

気づかないとね


そこに愛はあるかな‥

じゃなくて。

許せない現実現状すら優しく包めるか‥

永遠の

課題だったりして。



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