振り返れば、2021年12月4日、射手座新月皆既日食の頃にサビアンシンボルの講座を申し込み、以後、西洋占星術、進化占星術に、俄然興味が湧いてしばらくは夢中で勉強。
その動機は「自分の真実をもっと知りたい!」、「今世、生れて来た目的や課題はどこから来ているのか?」を探究するためです。
そして、欽天四化紫微斗数では解らなかったといいますか、気付かなかったことが西洋占星術の出生図の月のノード軸やキロンと併せてみつめることにより、さらに深く真実を知ることができるようになってきました。
それは、わたくしの魂がほんとうに求めていることです。
前置きはこれくらいにし、具体的な例でみてみたいと思います。
下がわたくしの妻の欽天四化紫微斗数の命盤と因縁果報です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230618/09/fuushu/82/7b/j/o1818204615300594091.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230618/13/fuushu/4e/fc/j/o1993221715300675469.jpg?caw=800)
一瞥して、赤色で囲んだ夫妻宮と官禄宮(夫官線という)に生年Bと生年Dがあり、かつ自化Dもある。
BDは天地定位で絶対であり、B(化権)は業(カルマ)を示し、D(化忌)は債(欠債)を表わす。
これで、妻の過去世からの課題というか、今世、魂が取り組みたいことは夫官線に集約されていると言えます。
具体的には、来因宮が疾厄宮であることを考慮し、
ほかにもありますが、主な点は上の5項目です。
では、つぎに出生図です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230618/09/fuushu/1e/2a/j/o1994217815300590687.jpg?caw=800)
5ハウスは、「創造的な自己実現」をみるところで、また「父との関係」をみたりします。
太陽やドラゴンヘッドもあるので、まさにそれが今世の魂の進化の課題と大きく関係している。
5ハウスは、また趣味や恋愛、創作、子供との関係、そして投資をみたりします。
太陽は父の星。
どのような父であったのか。
5ハウスの蠍座ですから、父親は不屈の生命力や抜群の洞察力を持った人で、また株式投資もされていたようです。
ハワイにある別荘でお世話になったとき、一度だけ耳にしたのをよく覚えています。
日本の証券会社か投資顧問会社からの国際電話。
横で聞くとはなしに聞いていましたが、1日の売買で4千万円儲かった・・・というお話をされていました。
400万円ではありません。4,000万円!
わたくしからすれば驚くべき金額ですが、当のご本人からすれば平然とされていましたので、億単位の金額を日常動かされていたと思います。
しかし、・・・です。
身の丈すぎる投資投機は身を滅ぼすとわたくしは思っています。
義父(妻の父)は、晩年、巨額の損失を出して芦屋の豪邸を売り飛ばさなければならないような事態になりました。
蠍座、冥王星の破壊のエネルギーは凄まじいというか怖ろしい!
以後、他界されるまでひっそりとした孤独な老後でした(これも蠍座?)。
さて、もう一度、欽天四化の命盤をご覧ください。
命宮と福徳宮に、太陽と太陰、文昌と文曲、左輔と右弼の双星があれば、これらの星は父母宮に作用します(入ってくるとみても可)。
もともと父母には天府もあり、父は聡明博学で経済力も豊な人とみれます。
※天府は神秘の財
実際、妻の父は、海軍兵学校の訓練生のとき終戦。その後、京都大学法学部を卒業し、誰でも知っている大手某商社のNo.2まで昇りつめた方。
また文武両道で、野球やゴルフもプロ級の腕前で、事実、学生の頃に阪神タイガースからスカウトがあったと聞いています。
ゴルフと麻雀はめっぽう強く、出張や接待でほとんど自宅にはいないような方。
まさに、戦後の高度成長を支えた企業戦士の人でした。
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その5ハウスの蠍座・太陽は父の星でもあるけれど、妻の自我の星でもあり社会的なアウトプットの星。
ドラゴンヘッドと太陽がコンジャンクションしているので、自分のやろうとしていることが今世の魂の進化の課題にも叶うラッキーな配置です。
本来、父の影響を少なからず受けていると思われるのですが、実際のところはそのように見えません。
妻は父親のような圧倒的な生命力やパワーは感じられません。
欽天四化でみても福徳宮の太陰A、官禄宮の巨門DのADの人。
官禄宮ですが、巨門Dは自分に囚われたり、精神的に迷い、取り越し苦労が多い暗示です。
また、巨門Dの官禄宮からアンサーDを飛ばすと、命宮の太陽に付きます。
紫微斗数で太陽は「精神」をみる。
これで精神的な問題を引き起こす可能性が伺えます。
事実、官禄宮が大命の妻が43歳からの10年間は被害妄想的な精神的な問題で暗い閉ざされた大運でした。
これは、多分に妻の出生図の8ハウスの月が2ハウスの天王星とオポジションであり、5ハウスの海王星ともスクエア。
月は自分の感情をみるところ心の安らぎをみるところですが、その月が、知性をみる天王星とワンネスで境界線のない海王星が凶角なので、精神的な問題が出やすい。
また、月は蟹座で4ハウスですから、それが家庭の問題ともなるわけです。
話が飛びますが、わたくしの田宅宮の廉貞Dと符号します。
ここで、妻の出生図のキロンとドラゴンヘッドのポイントをまとめると、
上記、キロンの魂の傷の克服とドラゴンヘッドの魂の進化の課題への取り組みができない最大の理由は何か???
それは、8ハウスにある月と11ハウスにあるドラゴンテイル。
このふたつが悪さしているとは言いませんが、キロンとドラゴンヘッドの課題達成に著しくブレーキを掛けている。
もっとはっきり言えば、失礼ながらお母様、母親です。
月とドラゴンテイルは母親をみます。
その月がキロンとコンジャンクションし、ドラゴンヘッドや太陽とスクエア。
ドラゴンテイルがキロンとスクエアで、ドラゴンヘッドや太陽とオポジション。
これでは身動き取れないことに。
いまから、30年以上も前のこと。
過去世がみれるという霊能者のところに結婚したばかりのわたくしたち夫婦揃って行きました。
そのときの霊能者が最後に語った言葉はいまも忘れません。
「(妻の)お母さんがよくない元凶・・・」
当時は半信半疑でありましたが、その言葉は当たらずと雖も遠からずです。(義母様には大変失礼な物言いで恐縮です)
欽天四化の命盤を再度、掲げます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230618/16/fuushu/b6/fd/j/o1818216915300754416.jpg?caw=800)
これで、夫妻宮のよくない原因、家庭の問題は兄弟宮にあることが解ります。
妻の母が原因。
これは、言うまでもありませんが、妻の母が現実に何かわたくしたちの夫婦関係や家庭を壊すような行動をするわけではありません。
霊的、因縁的にということです。
また、兄弟宮から命宮にBとDが入る。
これは妻は、実母から束縛というより呪縛に近いようなものを受けている。
8ハウスの月、ドラゴンテイルから太陽が凶角ですから、出生図でもそれは当たっているとも言えますね。
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付録に、妻の八字から。
妻の命式は、はなはだ身弱の正財格。
喜神用神は印星と比劫ですが、残念ながら妻の命式には母親の星の偏印は地支余気蔵干をみてもありません。
これで、一般的には母の星である偏印がなければ、母との縁は薄いとか助力は得られないとします。
しかし、・・・です。
実際は、母からの支援はほぼありませんが、縁は厚いように思われます。
今年、3月下旬、87歳の老いた妻の母をわたくしの家に引き取ることになったのですから、妻と妻の母との縁は薄くはありません。
日干が乙の妻は身弱の命で丙や丁が天干にあります。命式に癸の偏印がなくても雨水の癸を暗に求めるのは理解できます。
しかし、八字だけでは母との関係をみることはできないように思います。
では、妻のような出生図は、どのようにしたらキロンとドラゴンヘッドの課題を少しでもやっていけるのでしょうか?
対策のようなものはあるのか ?です。
もし、米国で続けてキャリアウーマンとして宝石のデザインの仕事をしていたら・・・
おそらく妻の両親はそれは決して許さなかったので、実行するとしても勘当覚悟でないとできないことで、現実としては無理でしょう。
妻は結婚後、ECCの幼児英会話の先生を自宅でしていました。
これはとても性に合っている仕事で生き生きとして子供たちに英語を教えていました。
しかし、これも妻自身の精神不安が原因で辞めてしまうことに。
とても残念なことです。
結局、出生図をみてもわかるように、8ハウスの月が各天体から集中攻撃を受けているような様相で、精神不安を起こしやすいと言えます。
月が安定しないと太陽が活かせない。
これが一番の原因です。
いまの段階で、残念ですがわたくしには妙案はありません。
わたくしが尊敬する米国の進化占星学の大旗ハルミ先生は、海王星のはたらきをとくに重視されていますし、他の活躍されている占星術家の先生も海王星は神意識や大いなる存在として特別視されています。
そうした意味で妻の出生図もMCが魚座ですし、その支配星の海王星が太陽やドラゴンヘッドとコンジャンクション。
海王星の宇宙の意思に真摯に耳を傾けるのもよいかも知れませんが、妻は「アガスティアの葉」という1冊の本を読んだだけで、幼児のわが子2人を置いて、実際にサティヤ・サイ・ババに会いに40代のときインドまで行きました。(私がヘルパーさんを2交代で依頼)
宗教に盲目的なところがあり、海王星とじっくり向き合うのも難しいように思います。
最後に神理の教えで学んだことからいえることですが、妻の母に問題があり、妻が精神不安になりやすいというのは、過去世で何か「土地に関すること」で問題があったケースが多いと言えます。
土地は母なる大地という言葉がありますが、神理では「女の理」。
土地の災いは女性の身に現れます。
妻の欽天四化の官禄宮の巨門D。
巨門は土地の象意があり、Dですから何か問題が・・・
また、わたくしの田宅宮の廉貞D(女星)。家業の仕事は倉庫業というのは不動産業に近い。
仕事は選んでいるようで、因縁に合った仕事に就いていることが多い。
ですから、仕事で因縁がわかるケースもあります。
また、妻の父方の祖父は大阪の一等地の大地主。
何か土地に関することでトラブルが過去世であって、それが今世の因果になって出ているように思います。
月も蟹座・4ハウスで、不動産の意味もありますね。
妻の年齢を考えると、今世だけでは課題の克服は難しかったようです。来世も同じような課題を引きずることになると思います。
できるだけいい境遇に生れて、来世こそ課題の克服をしていただきたいと願っています。
そのために、世の為人の為に少しでも奉仕的な活動をしてほしいと願っています。
欽天四化紫微斗数の命盤と西洋占星術の出生図を併用し、キロンやドラゴンヘッドを解読するのは大変な時間と労力がかかりますが、わたくしの興味の尽きない仕事(これが天職?)になっています。
大変、長文になりました。
最後までお付き合いいただき、有り難うございました。
【補足】
アップしてから気付いたことですが、月はご覧の通り、各天体といっぱい凶角をとっています。
月の年齢域は0~7歳と言われます。
この時期の母親からの愛情や家庭環境に問題を感じます。
また、2ハウスのカスプは蟹座。
2ハウスは五感を使って自我の形成にとても重要なハウスでもあります。
そこが蟹座で支配星が月で、精神不安になりやすいというのは、ここにも原因があるようです。
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主宰 田中宏明
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