惜別球人 岡本慧 第1回 | 風船会 Faraways

惜別球人 岡本慧 第1回

3月16日、慣れ親しんだ江戸川区球場の真ん中にいた。
岡本慧。新生風船会のスタートから2年半、チームの大黒柱で居続けた男は、最後のマウンドを完封で締めた。

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2011年9月、彼は彗星のごとく我々の前に現れ、チームを常に鼓舞し、風のように去っていった。

そんな岡本慧という人物に、インタビュー形式で様々な切り口から迫る週刊下ー衆ボールの号外コラム第一弾。初回は南部監督に、野球人としての岡本を振り返ってもらう。



-非常に大きな戦力ダウンとなる。
南部監督(以下NB) 痛いなんてもんじゃない。攻守両面でチームを牽引していた。

-2年半で、263回2/3を投げた。
NB 草野球で、試合を作れる投手の希少価値は高い。これだけ投げれて、試合を作れて、出席してくれる投手は中々見つからない。

-奪三振数も290。
NB チーム創成期、守備が安定しない中で勝てていけたのはこの力によるところが大きい。今後はここまで三振が取れるとは思わないから、守備の意識を一段階高めないといけない。

-遅刻数も。
NB 

-遅刻も多かったよね。
NB (カチッ)

-最後も遅刻してたもんね、遅刻キング岡本。
NB どの口が言ってるんだタコ。

-(タコ!?)俺は最近はしっかり来てる。
NB 集合30分前まで寝て、チームメイトに起こしてもらうのは「しっかり来てる」うちに入らない。

-でも来た。
NB だから打てないんだよ天パーのくせに打率も10%(てんぱー)じゃねえか。

-(カチッ)
NB 調子乗ってんだか知らないけど、もう3番は任せられないって言ってるんだよヘルメットみてぇな頭しやがって。

-(ブチッ)
NB (ブチッ)

-あぁ!?ったらてめーはどんだけ打ってんだよ言ってみろ!

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第二回は、岡本の意外な趣味の世界に迫る。(つづく)

記・週刊下ー衆ボール 本村