【コラム】「構」
読者の皆さんは、王貞治の「一本足打法」、落合博満の「神主打法」、イチロー選手の「振り子打法」などスター選手の独特の打法を真似した経験はないだろうか?しかし現在のプロ野球をどうだろう?現在も西武・中村選手や巨人・長野選手など数多くの素晴らしい打者がいるが、「○○打法」と呼ばれる個性あふれる選手はなかなか思い浮かばない・・・・
いや、この男がいた!そう風船会FARAWAYS・田中拓選手(24)である。その異様なほど広いスタンスは日本中の野球ファンの心をガッチリつかんでいる。今回は田中選手にバッティングフォームについて聞いてみた。
「意識している選手ですか?どうだろうなw」
6月某日。都内某焼き肉店にて快く取材に応えてくれた田中選手。一仕事を終え、席に着き「一杯だけいっすか?」と言い生ビールを注文し取材が始まった。
- お忙しい中取材を受けて頂きありがとうございます。まずは今シーズンのここまでの成績(打率・211 打点3)をご自身ではどう捉えていますか?
田中選手(以下GANDAMもしくはスタンド) う~ん・・・可もなく不可もないって感じっすね。ただ内容は悪くないかなと。引っ張り癖も出てないですし。
- 確かにセンター方向の打球が多いですね。
GANDAM これはダイヤのA(少年マガジン掲載中)の前園選手への片岡監督の「ショートの頭の上を狙え」というアドバイスからをヒントを得た結果なんです。あまり右を狙い過ぎると振り遅れるし・・・ショートがちょうど良い。
- なるほどマンガもヒントになるんですね。それでは今回の取材のテーマであるバッティングフォームについてお聞きします。田中選手といえば異様なほどに広いスタンスが特徴ですがどういった意図があるのでしょうか?
GANDAM 実はスタンスに関してはあまり意識していないんすよ・・・あえて言うならノーステップで打っていたので、だったらあらかじめ広く取った方が良いと思って。ただ最近は足を上げているんでやっぱりあんまり気にしてないっす。
- それではどのようなポイントを意識しているのでしょうか?
GANDAM シンプルに1箇所だけっす。それは左の骨盤です。ここを内側に締める。
- 骨盤を締める?
GANDAM そう締めるんです。そうすればボールを打ちに行くときの体の開きを抑えることができるんすよ。もともとプルヒッターなのでどうしても体の開きが早くなってしまう。それを防ぐための重要なポイントっす。
- なるほど!それは開きが早いことが悩みのバッターには有効ですね!ところで田中選手は子供のころから真似したり、参考にして意識しているバッターなどはいるのでしょうか?
GANDAM 意識している選手っすか?どうだろうなw。いないっすね。自分は自分っすから。
▲トングを片手にバッティングを語る田中選手。話に熱がこもる。
「虎視眈々と先の塁を狙う!そしてレギュラーも!」
- では少しですがバッティング以外の走塁と守備のお話も聞かせて頂きます。今季はファーストでのKOや走塁のボーンヘッドを監督から厳しく咎められたそうですが・・・
GANDAM ははwあまり思い出したくない話っすね。ファーストでのKO劇は相手のバント攻撃に動じてしまいました。
- その結果、ランナーがいるにも関わらずベースから離れてしまった?
GANDAM そう。切り替えに必死でした。そしたらランナーのことも消すことができた。前向きになりすぎてしまったっす!
- 走塁のボーンヘッドに関しては?
GANDAM 今年のテーマは虎視眈々と先へ!だからリードを大きくとっているんですが体が付いていっていない。ただ積極的に行く気持ちはある。ホームスチールも狙ってますw
- バッティングだけでなく守備・走塁の意識も高いんですね。
GANDAM ピッチングの意識も高いすよ!!
- それでは最後に今シーズンの意気込みをお願いします!
GANDAM レギュラー取りっす!サードでもイケるっすよ!!!
▲野球への意欲は尽きない!
インタビュー途中、チームメートの佐藤選手からサウナへの誘いの電話があったが、明日のハードなトレーニングのため断固拒否した田中選手。誘惑を断れる意志の強さに今シーズンの意気込みを感じた。
今シーズンも異様に足をを広げバッターボックスに立つ田中選手がチームの勝利に貢献するであろう。
(取材・文 TAMA)
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