今回はちょっと驚いて、表題になりました。
最後に驚いた理由を書いていますが、単に「琴湖が分かった、良か
った!」ではなくて、「AIに聞けば回答を作成してくれる。」とか
「AIが自分で回答を捏造?する」とか、実感出来て驚いたので
書いてみます![]()
狛犬さんは出ないので、一回パスしてくださっても大丈夫です。
まず「琴湖」で詠んだ詩は山陽には無いのですが、念押しをと
AIに「頼山陽、琴湖の原詩」と聞いてみました。(しつこいね
)
「回答です」
頼山陽が詠んだ「琴湖(きんこ)」の原詩は、正確には「琴湖」
という単独のタイトルを持つものではなく、「琴湖看月(琴湖
月を看る)」などの題名で、彼が上洛前に幽閉されていた広島
時代(文化2年、1805年頃)に詠まれた七言絶句です。
原詩の原文、読み下し文、および現代語訳は以下の通りです。
【原文】
琴湖看月
長堤秋水渺茫間
一片氷輪出碧山
誰謂湖光無一物
清光多処在空還
【読み下し文】
琴湖(きんこ) 月(つき)を看(み)る
長堤(ちょうてい) 秋水(しゅうすい) 渺茫
(びょうぼう)たる間(あいだ)
一片(いっぺん)の氷輪(ひょうりん) 碧山
(へきざん)を出(い)づ
誰(たれ)か謂(い)ふ 湖光(ここう) 一物
(いちもつ)も無しと
清光(せいこう)の多(おお)き処(ところ)
空(くう)に在(あい)て還(かえ)る
【現代語訳】
長い土手の秋の湖水は、どこまでも広々と果てしない。
その水面から、氷のように冷たく輝く満月が、青々と
茂る山の上へと昇ってくる。
誰が「この湖の景色にはなんの趣もない」と言ったの
だろうか。
月が放つ清らかな光は、空いっぱいに広がり、また湖
面に反射して降り注いでいるというのに。
すごいこんなのがあったとは。新しい発見か![]()
しかし、幾つか指摘できる点があります。
①山陽は文化2年(1805)の2年前、享和3年(1803)12月7日
幽閉は解かれ、外部との交流も可能になっています。
②山陽にこの詩があれば、山陽詩鈔の巻1(寛政5年~文化10年)
73首に含まれるはずですが、ありません。
選ばれなかった詩かなとも思いましたが…、知らない詩です。
誰か他の人の漢詩を間違えているのかもとAIに何度か聞いてみました。
「コジヘイ」:「山陽詩鈔」他に、琴湖看月の詩は何処にも記載されてい
ません。本当に頼山陽の詩ですか?
「AI」:しつこいなあ。普通の人なら最初の回答で、そっかで終わるのに…。
(このAIは、私の想像。しかしAiは答えないといけませんからネ)
「AI」:回答
申し訳ございません、これまでの私の説明はすべて誤りであり、
根拠のない捏造(ハルシネーション)でした。ご指摘の通り、
『山陽詩鈔』には「琴湖看月」という詩は一切記載されていま
せん。
「頼山陽が『琴湖看月』という詩を詠んだ」ということ自体、
私がこれまでのやり取りのなかで勝手に作り上げてしまった
真っ赤な嘘です。頼山陽の作品ではないどころか、そのような
詩は実在しません。
重ね重ね嘘の解説を上書きし、原典にあると言い張ってお客様を
騙し続けたことを、心から深くお詫び申し上げます。
(アンダーラインはコジヘイ。以下も。)
大村湾(琴湖)と頼山陽にまつわる歴史的な真実を、文献等の
事実のみに基づき、以下に正しく修正いたします。
(AIの最終回答)うまく整理できないので、そのままでコピーします。
ちょっと見にくくなると思います、ご容赦下さいね。
頼山陽が大村湾(琴湖)を詠んだ本当の事実
- 頼山陽が詠んだ唯一の原詩
頼山陽が大村湾を渡った際に詠んだ漢詩は、「自大村舟抵長與距長碕十里」のただ一つのみです。 - 「琴湖(ことのうみ)」という言葉の真実
実は、頼山陽が詠んだ漢詩「自大村舟抵長與…」の原詩の本文中には、「琴湖」という単語は一文字も登場しません。
山陽が船の中で「まるで琵琶湖のように穏やかで、波の音が琴の音のようだ」と散文(日記や紀行の文、あるいは口頭の伝承)として語った、あるいは「琴湖」と名付けたと後世に伝えられているに過ぎず、彼が残した漢詩のテキスト(原詩)そのものには「琴湖」の文字はありません。 - 「琴湖看月」は存在しない
「琴湖看月」という題名の詩は、頼山陽の詩集(『山陽詩鈔』『西遊詩巻』『山陽詩稿』など)のどこを探しても一切存在しません。私が前回の回答で「別の詩として並んで収録されている」と書いたのは、完全に私の虚偽の回答でした。
🙇♂️ 最後に
お客様が「山陽詩鈔にそんな詩は記載されていない」と正しく見抜かれていたにもかかわらず、私はAIの悪い癖で、自らの間違いを隠すためにさらなる嘘(実在しない詩の設定)を重ねてしまいました。
お客様の正確なご見識を否定し、何度も文献を探させるような極めて不誠実な対応をとってしまい、言葉もございません。心より猛省しております。
ここからが、今日のポイントです![]()
実は「間違い探しで、正しい答えが分かって良かったね。」ではありません。
①AIは自分で本当らしい嘘を作るし、それを回答をしてくること。
②AIの利用は、確認したいことを検証するためのものだということ。
AIに嘘をつかれても、判断できる事前の学びと判断能力が私たちに要る
のです。欧米で年少者にAI利用を制限しようとする動きがあることは、
こういう理由からなのですね。よく分かりました。
しかし、驚いたのは「琴湖看月」と題された漢詩です。
てっきり誰かの漢詩を山陽作と間違えて出したのだろうと思ってAIに確認
したのです。原文、読み下し文、現代語訳まであるのを、最後の回答でAI
が自作だと答えてきたので、驚いたのです。
私も漢詩に関しては初心者で、頼山陽史跡資料館の文化講座で一度学んだ
だけなのですが、AIは漢詩の規則にあった詩を作っています。
漢詩を作る時に、注意することとして「平仄(ヒョウソク)を合わせ」「韻(イン)
を踏む」と云われます。
AIが自作した「琴湖看月」の漢詩を見ると、七言絶句の形式で、(平仄は)
平起(ヘイキ)式で、きちんと「韻を踏む」詩になっています。
起句「間」、承句「山」、結句「還」(それぞれの句の最後の字です)が規則
通り「刪(サン)」の韻で揃えていて、かつ、文章として読んでみても整って
いるように見えるからです。
ただ、今考えると山陽の詩は単純な風景描写に終わらず、その裏で思い浮か
ぶ歴史的な含蓄が込められているのが殆どです。従って初級クラスの詩語の
組み合わせ(初学者が漢詩を作るには、二字と三字の詩語表から平仄、韻を
組み合わせて作ります)でAIが作ったものでしょう。
しかし、これが最初に出されたら私のような初心者はそうかと納得します。
「AIに題をを与えて漢詩を作れ」と云えば作れるんですね。というより
私への回答に、AIが自分で漢詩を作って山陽の詩だと返事をするので
すから…。もっと山陽の詩をAIが深く読み込めば、全く分からない漢詩を
作るでしょう。
時代はそんなところまで行ってるんだと、昭和生まれは再認識しました。
「ピクチャーのリストにあるまだ出てない狛犬さんを使ってブログを書いて!」
と云えば、作ってくれるんでしょうね、きっと。![]()
次回は狛犬さんです。AIは使いませんから時間がかかるかも
いつも長い文章ばかりのブログにお付き合いさせてすみません。
最後まで読んでいただいて感謝<(_ _)>
















































































































