花粉シーズンは公園に近づけなかった「がーこ」ですが、
ようやく花粉が一段落してきたので、5月17日に長居公園内・大阪自然史博物館で開催中の「毒展」へ行ってきました。
当初、子供向けの特別展であると聞いていたのですが、正直子供にはわかりにくいのではないか?と思われる展示でした。
最初は生物の毒オンパレード。
写真は40倍のオオスズメバチと30倍のハブ模型
こういうところは子供向けっぽかったですが、こういう模型があるのはここだけでした。
(写真ありませんが100倍のイラガの幼虫もありました)
恐竜が好きな私は、コモドドラゴンをついパチリ。
コモドドラゴンはよだれに毒があります。
古い恐竜映画に、コモドドラゴンに背びれみたいなものをつけた特撮の走り?っぽいのがありましたね…。
ヒキガエルとかもありました。
ヒキガエルを食べてヒキガエルの毒をたくわえる蛇もいるのですね。
フグは体内に毒を蓄えるために体内で化学変化を起こして毒となるエサを匂いを頼りに積極的に食べて取り込もうとするそうです。
毒のあるものは美しいと言いますが↓
このハコフグ。まるで「ラピスラズリ」瑠璃みたいで美しいなぁと思いました。
場内が大混雑してたので、あんまりゆっくり見たり写真撮ったり(写真撮ったらあかん展示もありますのでご注意)は出来なかったのですが、毒キノコや狩猟につかった毒矢。有毒なユーカリを食べるコアラについてのはく製と解説。第一次世界大戦時戦争を早く終結させる目的で毒ガス兵器の開発に関わったドイツの科学者についての解説。
これは。
戦争を早く終わらせるための「核兵器」の開発に発想が受け継がれているように思いました。
だけど、「核兵器」が戦争を早く終わらせるための兵器ではなくなり、何十回も地球上の生物を絶滅させられるほどの「最終兵器」となってしまっているのは、悲しい限りです。
鉱物系の「毒」としては代表的な「水銀」と「ヒ素」鉱物展示コーナー見た途端、
「石見銀山」や!と口走った私(笑)
時代劇の暗殺に必ず出てくる石見銀山。
↓の写真は江戸時代の「伊勢おしろい」を塗ったマネキン
江戸時代の行燈のしたでは、おしろいを塗った顔がこういうふうに見えたのだとか。
一方、現代の照明のしたでは↓
ちょっと怖いかな…。
実はこの「伊勢おしろい」の主成分は焼成した「水銀」であったため、健康被害・事故が結構あったそうです。
例えば、白塗りの多い当時の歌舞伎役者や遊郭の遊女は長生き出来なかったり、母親の塗っているおしろいを授乳時に舐めてしまって死んでしまう子供がいたりしたそうです。
左から「アカハライモリ」「キオビヤドクガエル」「ガンガゼ」「カモノハシ」
カモノハシの毒はオスのみが後ろ足のかかとに毒針を持つそうです。
未成熟の果物なんかでも「青酸」が含まれますね。
トリカブトは有名ですが、代表的なもの「梅」の未成熟果。
マンゴーの未成熟果。
最近のものでは「マイクロプラスチック」も海洋汚染の末海の生物を殺してしまう毒物と言えます。
毒物を食べた魚を食べて、体内に「毒」を蓄積しているかもしれない人類。環境汚染から降る雨で農作物に含まれている「毒」を摂りこんでしまっているかもしれない「人類」
人類が食物連鎖の頂点に立っているということは、人類が最も「毒」にさらされているということにもなりますね。
もちろん「薬」も、「毒」の一種にカウントされます。
「アオカビ」から抗生剤「ペニシリン」が開発されたのは有名ですが、一方では薬の副作用で生命を落とす人もいます。
そしてこの私も毒を持ってます。
そうよ私はさそり座の女。
サソリの毒は後で効くのよ。
おまけ↓長居植物園の「しょくぼん」