昨年は見送った正月の初芝居ですが、今年は復活!
 新年二日に初見となる大阪四季劇場「サウンド・オブ・ミュージック」(以下SOMと省略表記)を鑑賞してきました。
 ハービスエント入口の角松↓がでかすぎて「SOM」がちょっと負けてます…。

 
$がーこの世界観-SOM


 ハービスエント自体の営業も新年二日からということで、「セール」目当てのお客様が多数…。

 しかしながら、こちらに入っているお店、高級店ばかり。
 ○○十万円が普通というようなお店のバーゲンなぞ、ひやかしでのぞけるものではありません。
 ほとんど関心なく通り過ぎる年末ジャンボに見放された女「がーこ」の目的地はずばり「食い物」
 といっても、実は「がーこ」年末年始の「切迫」から一気に「だらり」となる特有の雰囲気が嫌いで、毎年、年末年始には「食が細り」「揚げもの」「しつこいケーキ」「生もの」などを一切受け付けなくなってしまうという「年末年始鬱」の持ち主なので、「なんでも」は食べられません。
 チョイスしたのは「純和食」これまでの「正月芝居」でもほぼ百%の確率でお世話になっている「加賀屋」さん↓で郷土料理「冶部煮」が入った膳をオーダー板さんの仕事がされている料理を堪能しました。お造りもついてましたが、年末年始は生もの食べないので連れ合いに譲りました。
 
 
$がーこの世界観-ハービス加賀屋


 腹ごしらえも済み、少しぶらぶら。
 正月公演は午後二時開演なので、ランチの後、時間つぶすのがなかなか大変でした。
 福袋とかも興味ないしね。
 そうこうしているうちに開場時間が近づき↓いざ四季劇場へ。
 
 
$がーこの世界観-SOM

 
 今回は少し上手よりの座席で鑑賞。
 比較的前のほうだったので、役者の顔はばっちり見えました。
 初見の芝居というのは、実に緊張します。
 あらすじ程度の知識ですので、重要シーンを見逃さないように注意しながらの鑑賞となりました。
 冒頭の教会「ミサ」のシーン。
 会場内までシスターが降りてきたのには驚きました。
 修道院長「秋山知子」さんは、オペラ座の怪人の「マダムジリー」役で何度も拝見しておりますが、この修道院長のパートは相当声量が求められる役どころ。
 なれど…。
 いやぁ「素晴らしい」安定感のある声でした。
 このシーン、最後の方で、私の見間違いでしょうか?
 やたらと背の高い大柄なシスターが下手から上手へ移動。
 ぱっと見たところ、「男性」だったような気がするのですが…。
 人数の関係で「男性シスター」が混ざってるのかな?

 この後すぐに↑のポスターなどに使われている山で歌う裸足の「マリア」のシーンが続きます。
 こちらのマリアも同じくオペラ座で何度も「クリスティーヌ」役として拝見してきた「笠松はる」さん。 クリスティーヌとは異なる「明るいマリア」を好演されていました。

 今回の「トラップ大佐」は、やはりオペラ座でファントム役が板についている「村 俊英」さん。
 うーん。
 こういうこと申し上げると誠に失礼なのでしょうが、ファントムを演じられている時より、相当声を抑えてはると思うのですが、どうしても「いいわぁ~やっぱりファントムは村さんやわ…はっ!違う違う。今日はオペラ座やなくてSOM観てるんやった」と、つい演目を間違ってしまうほど「ファントム」の印象が強かったです。

 一幕終盤。
 秋山修道院長の歌う「すべての山を登れ」
 これはなかなか聞かせる歌でした。

 このSOMは内容を良く知らないと「明るい話」なのかなぁと錯覚しがちですが、実は「ナチス」に侵略されてしまうオーストリアと、それに屈しない人たちとの葛藤・反戦劇でもあります。

 神の住処である修道院でさえも、反ナチスの人間を狩るためには平気で上がり込んでしまう。
 信仰心すらも愚弄する愚かな行為を部分部分に詰め込んだミュージカルでもあります。

 この中で反ナチスのトラップ一家を逃すために最後にナチスをだまし抜いた「マックス」おじさん役を演じていた「勅使瓦武志」さんの演技がずば抜けてました。
 
 救いなく戦争へと傾きかけている芝居の筋で、この勅使瓦マックスが放つ笑いは一筋の光明のようにも映りました。

 「すべての山を登れ」はラストシーンでもリプライズされます。
 そしてこの一曲に、この物語の心は凝縮されているように思いました。

 一言申し上げておくとしたら、勘違いされている方も多いでしょうが、SOMは「子供向け」ミュージカルではありません。大人がこの芝居の時代背景を感じながら鑑賞する芝居です。

 この芝居のカーテンコールは、面白いですよ。