連れ合いがお盆休みに入った13日。
 大阪四季劇場でミュージカル「アイーダ」を鑑賞しました↓

 
$がーこの世界観-アイーダ


 2003年に旧大阪MBS劇場で「日本初演」となったこの作品。

 今回が関西凱旋公演という事で半年ほどだけの上演となりました。

 2005年旧MBS劇場での千秋楽直前に一度観た時には、まだミュージカルを観始めてからの経験が浅くて、「?」な印象を受けましたが、今年四月に久しぶりに観てみたところ、こんなに深い物語だったのかと感銘を受けました。
 
 その時の「観劇記録」豚丼のちアイーダはこちらから。

 あれから四カ月…二回目の鑑賞は千秋楽(今日21日が千秋楽)を一週間後に控えた13日。千秋楽間近とあって↓出演者のメッセージボードが場内に↓
$がーこの世界観-メッセージ


 前回はちょっとうーん…。な雰囲気だった「井上」アイーダ。今回は印象が全然違いました。
 本当に「アイーダ」降臨みたいな力強さで、濱田さんにも勝るとも劣らぬ出来に、またまた感動。

 「阿久津」ラダメスも、ぶれのない確かな演技で、さすがでした。

 「アイーダ」と「ラダメス」のメッセージ↓

 
$がーこの世界観-アイーダ

 
$がーこの世界観-ラダメス

 (写真直接クリックで大きくなります)

 飯野「ゾーザー」この方は皆様も良くご存じのジャニーズのメンバーだった方。解散後米国でダンスの練習を続け帰国時に四季のオーディションを受け合格。その後四季でご活躍されているお方。2003年の初演時からの「ゾーザー」役の一人で、初演時には「白髪」のかつらをつけて演じておられたそうですが、年輪を重ね、今回は「自毛」で演じられているということです。
 この物語の中で唯一のはっきりとした「敵役」である「ゾーザー」を実に「冷酷」「シャープ」に演じておられました。

 また、子供のころエジプト人に捕われ、「ラダメス」のもとで働くヌビア人金田「メレブ」。
 私はウィキッドの「ボック」役で何度も拝見しておりましたが、この方、四月にはまだ「ボック」っぽかったところが、今回はやはり「メレブ」らしく雰囲気が変身していました。
  
「ゾーザー」と「メレブ」のメッセージ↓

  
$がーこの世界観-ゾーザー・メレブ


 そして、今回短い出演ながら、強力なインパクトを放ったのがアイーダの父そしてヌビアの王「アモナスロ」を演じられた牧野さん。
 私はこの方初見でした。
 声が実に太く響き渡り、王の威厳を感じました。
 歌舞伎役者かと間違うくらいの迫力のある「アモナスロ」に驚嘆しました。
 
 対してエジプトのファラオ「維田」さん。
 この方は前回京都「夢醒め」の「おじいちゃん」で拝見。
 特徴のある声をしておられます。
 毒を盛られて「死にゆく」限りなく弱っている「ファラオ」がこの方の声と「ぴったり」でした。

 「アモナスロ」と「ファラオ」のメッセージ↓

  
$がーこの世界観-アモナスロ


 最後になりましたが、ご当地大阪出身の大和「アムリネス」。「アムリネス」デビューがこの数ヶ月前とあって、どんな出来なのか心配でしたが、結論から申しますと、また一人「アムネリス」を代表作として背負う新しい女優さんが生まれたと思いました。
 オープニングの時空をさかのぼる語りパンチ。
 終盤近くの三角関係の苦悩。
 苦悩の末、「幼馴染」であり「婚約者」また唯一アムネリスの心の理解者であった「女友達」を同時に失うこととなったアムネリスの下した決断。
 これが本当にダイレクトに観る者に伝わりました。
 その「決断」を下した後の一滴の大きな涙。素晴らしかった。

 ラストの、生まれ変わった二人を優しく見つめるまなざしにも、深い深い「愛」を感じたのは、私だけではないでしょう。

 余談ですが、この大和「アムリネス」有名な「ネフェルティティ」↓にそっくりでした。
 
  
$がーこの世界観-ネフェルティティ

 (ネフェルティティはツタンカーメンの妻アンケセナーメンの母親です)

 アムリネスのメッセージ↓
 
$がーこの世界観-ファラオ・アムネリス


 この日のカーテンコール、実に熱い、総スタンディングオペレーションでした。