⋆ 萩群の 風にさ揺らぎ くきやかに

           眼裏(まなうら)に浮かぶ ハバロフスクの森

  萩が群れ咲いているのを見ると、ハバロフスクの森に咲いていた萩の花が鮮明にまぶたに浮かびます。

 

⋆ 極東の しずもる森に 墓標なき

              日本兵の墓に 白萩咲きし

  極東の厳寒の地であるハバロフスクのしんとした森の日本兵墓地

   (第二次世界大戦で亡くなった兵士数十人の墓)。

   その墓には墓標もなく、土を四角く囲ってあるだけでした。

   その墓地に白萩が咲いていたのを思い出します。

 

   <聖書のことば>

   「人はみな草のようで、

   その栄えは、みな草の花のようだ。

   草はしおれ、

   花は散る。

   しかし、主のことばは、

   とこしえに変わることがない。」 (新約聖書ペテロの手紙第一 1章24,25節)

                      (旧約聖書イザヤ書 40章6,7,8節)