交差点の向こうに、竹に囲まれた建物発見。

ガラスに書かれた『根津美術館』の横を入って、右を向いた途端に別世界!
竹からもれる灯りを右手に、暗い道の先に四角く切り取られた自然の光。
気持ちが凛として、展示会への気持ちが高まっていく良い空間だぁ♪

今回行ったのは『虎屋のお雛様』の展示と講演会。

「ちひさきものの美」という題で語られた講演会の講師は、吉徳資料室長の小林すみ江さん。
1930年生まれと書いてあるので、たぶん御年82歳。
品があって話がおもしろくって、ふっくら品のいいお顔は京人形のような方だなぁ~と思いました。
300年続く『人形の吉徳』十世山田徳兵衛氏の娘さんにあたる方です。
今回のお雛様の持ち主は、羊羹で有名な虎屋の黒川家。
吉徳の山田家とはなにかと縁があり、先代の黒川氏から「うちにも雛道具があるんだよ」と聞いていて、娘時代の小林さんもぜひ見たいと思っていたところが黒川氏が亡くなって、その話も立ち消え(T_T)。
それから長い年月の後、ある日、突然 虎屋さんから人が来て、雛人形が見つかったので見に来てくださいとのこと。
願ってもないことと喜び勇んで、専門家の友人と共に赤坂の虎屋さんに行き、念願のお雛様と逢うことができたということでした~~(*^_^*)
雛人形は、幅150センチくらいありそうな大きな長持(ながもち)に入っていたそうな。

あけてみると、八つの桐箱が入っている。
そして、その桐箱には、『仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌』の八文字が一箱ずつ墨書きしてあったんだって!
(もおお~


その桐箱をあけると小さな小さな霧箱がみっしり入っていて、まるでジグソーパズルのよう♪
このまま出したら、もう元には戻せなくなるぞ(^^;ということで、まずは、桐箱が入ってる状態で写真撮影。
そのあと、小さな桐箱をひとつずつ開けては記録しながら写真撮影。
雛道具だけで271箱あったそうな。
一箱あけるごとに、みんなでワーキャー

小さな桐箱ひとつずつに、中に入ってるお道具の名前が墨書きされていたことで、それぞれの名前がハッキリしたとのこと。
それは、ものすごい資料だワ。
最高に楽しい二日だっただろうなぁ~~~!!(*^_^*)きゃっきゃっ♪